筆者は都心への通勤や通学に便利な人気エリア、田園都市線の沿線に住んでいるのですが、朝の通勤・通学ラッシュといったら大変なものです。
7時~9時には駅のホームに「乗客を電車内に押す係」の駅員がホームに複数立っているくらい、まさに鮨詰め状態です。
まさかそこにはベビーカー親子はいませんが、まだかなり混んでいる時間帯に、ちらほら子ども連れの親子を見かけることがあります。
そこで今回は、ベビーカーを使用して満員電車に乗ることの危険性について、『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』の著者の立石美津子がお話しします。
満員電車は赤ちゃんにとって危険が一杯
何をされるかわからない
ベビーカーに寝かせたり、座らせている赤ちゃんは、ママの胸からかなり下にいる状態です。(大人の腰から下にいる状態)
混んでいないのならば問題はないのですが、満員電車内は大勢の見知らぬ大人から見下ろされ囲まれています。子どもも不安になります。
それから、悪質ないたずらをする人がいるかもしれません。また、網棚から何かが落ちてくることもあります。
とにかく狭い空間の中で、たくさんの人、モノがあるところは危険が一杯です。
人がよろけてぶつかる
満員電車の乗客はみんなとても不安定な状態で立っています。電車が急ブレーキをかけるたび、大人はヨロヨロします。
そんなときベビーカーに倒れ込みそうになったり、持っているカバンを落としたりする危険もあります。
それでもやむを得ないときは
それでも、電車が混んでいる時間帯に子連れで出かけなくてはならないこともありますよね。
電車内では邪魔なベビーカーも、行先によっては必要になります。10キロ近い子どもが昼寝をした場合、ずっと抱っこしているわけにはいかず、出先でベビーカーに寝かせることもあります。
でも、ベビーカーは混雑している電車内ではかなりのスペースを占領しますから、基本畳むようにしましょう。
ただ、子どもを片手で抱っこしたまま、哺乳瓶、タオル、オムツ、お菓子が入った大荷物を抱え、更に片手でベビーカーを畳むのはかなりの重労働で技術がいります。
これが出来ず、畳まない場合は次のような工夫をしましょう。
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邪魔にならない端っこにいる。
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子どもの頭上に危険物が落ちてこないように親はベビーカーの前に立つ。
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足をばたつかせて他の乗客に触れないようにする。バタバタするのならば靴を脱がせる。
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お金はかかるが車やタクシーを使ってベビーカーを持っていく。
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到着が遅れても、電車を使う場合は混んでいない時間帯を選ぶ。
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迂回路を通り混んでいない電車ルートを使う。
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急行ではなく、各駅停車の電車に乗る。
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(畳まなくても)リュックを使い両手を開けておく。
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保育園の送迎や散歩に使う大型ベビーカーと、電車で使うコンパクトなベビーカーの2種を準備する。
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子どもがベビーカーから降りた場合は、そのままベビーカーを放置せずに畳む。