2:段階を踏んで親の影響が小さくなる
男の子が変わる時期は、教育の節目と重なるそうです。
未就学の幼児期は親からの影響を大きく受け、子どもも親が大好き。それが初等教育の時期なると、小学校の先生から受ける影響が大きくなり、また友人から影響を受ける機会が増えるとのこと。
中等教育になれば、一番影響受けるのは友人や先輩で、親の影響は非常に小さくなります。
そして高等教育になると、生活の中での判断や将来に対する決断に関しては、親や先生など目上の人からの影響は小さくなるそうです。年齢の近い周囲の人たちからの情報集め、自分で決めていくのです。
柳沢氏は、生徒たちに「友達や先輩後輩から受ける影響を大事にしなさい。10年経って社会人になったら、もう先生はいない。親離れも意識しなさい」と話すそうです。
ママとしてはちょっぴり寂しいですが、息子が男として成長する時期と捉え、見守るようにしたいですね。
3:親離れの本能がプログラムされている
思春期に男の子が母親と話さなくなるのには、理由があるそうです。
自分の世界を母親に理解させるのが面倒になるからと、もうひとつ「ヒトは第二次性徴を迎えたら、異性の親とは本能的に離れていく傾向がある」から。
女の子は、小学校高学年なると、父親のことを「臭くて、ダサくて、嫌だ」と感じる傾向があります。これは毛嫌いすることで離れていき、近親相姦を防ぐため。
それと同様に、思春期の男子は、女親と嫌うのです。みなさんも、自分が小学校高学年の頃を思い出してみましょう。
その頃には、父親と入浴する習慣を断ち切ったのでは?なんとなく、「もう入りたくない」と思ったのではないでしょうか。
この「なんとなく」が、親離れの本能としてプログラムされているとのこと。ただし、子どもには親離れの本能があっても、親には子離れの本能はありません。
そのため親離れをする子どもを見て、親は寂しいと思ってしまうのです。