実家の相続問題!どんな言葉が効果的なのか

元気な親を前にいきなり「相続の話をしよう!」と切り出せば、「何だよ!親の財産を狙っているのか?」「親の財産をあてにするな!」などとイヤな顔をされ、それがきっかけで親子の関係性が崩れてしまうことも考えられます。

では、イヤな顔をされずに相続の話を切り出すには、どんな言葉が効果的なのでしょうか。

やはり上手に切り出すためには、「自宅でよく転倒するようになった」や「よく病気をするようになり通院が増えた」などといったタイミングは重要です。

そのようなタイミングで親が住む実家の相続を意識させる有効的な言葉とは、「この家はどうするの?」という意味を込めた言葉です。

例えば、「80になっても90になってもこのままこの家に住み続けるの?」とか「この家は段差も多く、階段もあるし歳をとってこのまま住み続けるのは危険だと思うけれど、私達と同居するつもりはないの?」など。

これらであれば、角が立つことはなく、切り出し方としてはベストですね。

このような切り出し方をし、もし仮に親が「同居したい」という意思を示した場合は「じゃあ、この家はどうするの?」というように、話を相続の話につなげやすくなります。

まとめ

「実家の相続問題」は、親が持家であれば、いつかは遭遇する問題です。

親の方から明確な意思を示してくれれば何も問題はありませんが、歳をとればとるほど、相続のような面倒くさいことは後回しにする傾向にあることから、実家の相続の話を前に進めるためには、子ども側から切り出す必要があります。

親にイヤな顔をされずに、話を進めるには切り出し方が重要ですから、今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。

親子が共に過ごした思い出いっぱいの大切な実家が、親から子へ何のトラブルもなく円満に引き継がれるよう心からお祈りいたしております。

<参考>SUUMOジャーナル「“実家の相続” どう切り出した? 196人の声

ライター。不動産会社に10年ほど在籍し、賃貸営業、賃貸事務、売買仲介、売買仲介事務、不動産管理営業、不動産管理事務など幅広く経験。現在も不動産会社で勤務しており、おもに賃貸仲介をメインで活動中。好きな言葉は、「根拠のない自信はおおいに結構。それを裏づける努力をするべし」。二児の母でもある。