イヤイヤ期の賢い対処法
安全な場所でイヤイヤをさせる
コップのお茶などをわざとこぼしたりするのは、大人からすると理解できないですよね。
しかし、子どもは「この先どうなるの?」と興味津々なだけなのです。まだまだイヤイヤ期でも生まれたての子どもは、目にうつるもの全てが新鮮で楽しいものなのです。
特に足腰もしっかりしてくる二歳児では、自分で身動きもとれやすく興味があるものに一直線です。
例えば、ママが困るいたずらを頻繁にされるのであれば、その先をあえて見せる機会を作れるといいですよね。
コップの水をこぼすのは、そのあとどうなるかが気になるからでママを困らせようとしているわけではありません。お風呂場などでコップに水を汲み、思い切り遊ばせてあげるといいですね。
無言で見守る
子どものイヤイヤに大声を張り上げて「やろうよ!」というから、ママも疲れます。筆者にも経験がありますが、たいてい二歳児のしたいことに深い理由はないのに「なんでなの?」と追及するのは母子で疲弊するだけです。
ママが怒っていることに、子どももパニックになることでしょう。そして、親は子どもに対して大人気なく怒っている自分にもイヤになるのです。
筆者の場合は目を背けて、「お好きにどうぞ」として、ある程度子ども本人に“なぜダメなのか”を自覚させる行動をとりました。
タイミングを計らって、「ほらね、ママの言ったとおりになった。だからダメなんだよ」と言うようになってから、イヤイヤ期が苦痛に感じなくなりました。
他の楽しいことで意識をそらす
究極の嫌々から意識を背けられるようなおもちゃを隠し持っておくと安心です。いつも出ているおもちゃではなく、たまに出されるレア感があるおもちゃだといいですね。
お出かけ前などの急なぐずりは、親にとって時間との戦いです。そんなときは、子どもの意識を「イヤイヤ」から離すことに注力しましょう。
筆者の場合は、そのときだけタブレット端末で動画を見せていました。普通の生活のなかでせがまれることがあっても「あれは魔法のおもちゃだから、今はママのところにないんだよ」と話すことで、子どもは意外と納得してくれました。
おもちゃを使って理屈を説明する
子どもだと他人との関係性が確立できず、感情で人のことを叩いたりしますよね。親が注意しても「いや!」と言われてしまうとママは困ります。そんなときは、普段子どもが大事にしているおもちゃを使って説明するのがコツです。
筆者の場合は子どもが大事にしているおもちゃを使って説明しました。「今もしママが叩いたら、このぬいぐるみさんかわいそうだよね」と話します。「それに見ている〇〇くんもイヤな気持ちしない?」と説明するようにしました。
自分でダメなことやいいことのふん別を持てるように「なぜダメなのか」を説明しましょう。
イヤイヤ期な子どもに「ダメ!」と教えるのではなく、どうしてダメなのかを理解させたいですね。理屈を知りたがる、様々なことに興味を持つ時期だからこそ、その理由を教えてあげましょう。
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子どものイヤイヤ期は自我の芽生えの証拠です。赤ちゃんから幼児になるタイミングで誰しも通る道なのです。
親が子どもとの関わり方を工夫できるとストレスが減ることでしょう。