夜、たっぷり寝ているのに、なんだかいつも眠くてだるい。病気ではないけど元気が出ない。
そんな、原因不明の眠さ・だるさに悩まされていませんか?
集中したいのにできない、気分もモヤモヤ……そんな状況からなんとか抜け出したいですよね。
『最近疲れが抜けない。それ「眠いだるい病」かもしれません』の著者である、内科・神経内科・心療内科・東洋医学専門医の渡辺徹也医師に、対策法を伺いました。
原因不明の眠さ・だるさはアレルギー体質の影響が疑われる
――朝起きてだるいという人がスッキリ起きられるようにするには、どうしたらよいでしょうか。
渡辺徹也先生(以下、渡辺)「実は、朝起きてというより、前日が大事なんです。寝ているとき、横になった姿勢でふとんやシーツからダニやハウスダストを吸い込んでしまい、それでだるくなることが多いのです。
寝る前にすでに準備は始まっていて、ふとんを乾燥させる、シーツを洗う、ふとん専用の掃除機をかける、といった方法でダニを除去しておくと、ある程度ダニの影響による朝方の眠気やだるさはとれるかもしれません。
もちろん、朝起きてだるいのは、睡眠時無呼吸症候群など病名のついた病気の影響も考えられるのですが、そういった病気とは特徴が異なります。
なぜこんなに、朝眠くてだるいのだろうと血液検査をしたら、ダニやハウスダストなどのアレルゲンに高いアレルギー反応を示す人がいるんですね。寝ているとき、副交感神経が優位になると、アレルギー反応の影響を受けやすくなるのです。
気持ちよく寝て起きるためには、ふとんの乾燥とシーツの洗濯(最低2週間に1回)、パジャマを洗うなどの予防をすることが、まず大事です」