女性の白髪が増えてくるのは、だいたい40歳くらいからといわれており、身体的な機能の老化が主な原因とされていますが、医学的には解明されていないことが多く、予防、改善が難しいのが現状です。

今まで白髪とは無縁と思っていたのに、一本発見してしまうと自分では確認できていないだけでもっとあるのではと不安になったり、どんどん増えていく白髪に気持ちが落ち込んだりする人も多いのではないでしょうか。

実は白髪も生活習慣によって生えてくることがあります。今回は白髪と生活習慣についてご紹介します。

白髪が発生するメカニズムとは?

髪はもともと無色透明ですが、その髪に色を付ける役割を担っているのが毛根にあるメラノサイトです。メラノサイトから髪に色を付けるように指令があると、メラニン色素が出てきて髪に色が付きます。

そのメラノサイトへの血液循環が滞ると、栄養分が届かず機能が衰え、髪に色を付けることができず白髪が生えてきます。

また、日々の食事内容が悪く、血液の質が低下すると、メラノサイトに血液が届くころには、栄養分がわずかになり、髪に色を付けることが困難になります。

血液の質は、一人一人の生活スタイルにより大きく違ってきます。

好ましくない生活スタイルを長期にわたり続けている場合、年齢が若い頃は持ちこたえていたけれど、年齢を重ねることで耐えられずダイレクトに白髪として出てきてしまいます。

白髪が発生する具体的な原因とは?

(1)紫外線

紫外線は、細胞に悪影響を与え、DNAを傷つける原因になります。紫外線が頭皮にダメージを与えると、メラニンを生成する色素幹細胞にも悪影響を与え白髪を発生しやすくなります。

(2)栄養不足

毎日の食事内容に問題があり、良質なたんぱく質、ビタミン、ミネラル等をしっかり摂取できていないと、内臓機能が衰弱し血流量が減少し、メラノサイトや毛髪育成に関わる頭皮にも栄養分が届かずに、白髪が発生することがあります。

(3)ストレス

ストレスと髪は密接に関わっています。身体的ストレスが生じると毛細血管が収縮してしまい、毛母細胞の機能を抑制する原因になります。

そのほか、病気が原因で白髪が発生することがあります。