3. 男性は探し物をなかなか見つけられない
女性は焦点以外にも視線を集中させることができます。平面的な視野が発達したため、広い範囲でものを見ることができるのです。
この性質から、冷蔵庫の中を見た瞬間に、どこに何が入っているのかを把握するのも得意です。
また、女性が見ようとしている範囲が女性の視界よりも狭い場合は、見ようとしている範囲の一番外側に強い意識が向けられます。つまり女性は先っぽや隅っこ、端っこに意識が向くようになっているのです。
毛先や指先までケアしたり、視線を向けている相手の髪の毛や靴、部屋の隅の汚れにも敏感な人が女性に多いのもこのためです。
一方、男性は視野が狭く、真ん中の焦点に視界が集中するようにできています。立体的な視野が発達したため、1点注目する点を作り、その点の周りに視界を集中させるのです。
そのため、多くの男性が冷蔵庫の中から目当てのものをすぐに取り出せません。冷蔵庫の中を順にたどって見ていかなければ、目当てのものまでたどり着かないのです。
また、男性の中には部屋を掃除されると怒る人がいますが、この性質がひとつの原因です。
物を探すのに時間がかかるので、“自分が置いた物の地図”を頭の中に作って手間を省いていたところを、自分以外の誰かに部屋を掃除されることで、再びどこに何があるのか把握できなくなってしまうからです。
4. 男性は遠くの大きな夢を持つ
男性は視野が狭い代わりに、遠方の点との距離感を上手く認識できる性質があります。遠くにいる獲物を取ることを目標としてきたために、このような性質が備わっていったのです。
そして、男性にとっての夢も同じようにできてきました。「遠くの1点に幸せがあればよい」というように進化してきたのです。そのため男性は遠くの大きな夢を持つことが多いです。
「スポーツで頂点を極めたい」とか、「起業して成功したい」「研究で世界を変える発見をしたい」という目標が男性の夢に現れやすいのは、遠方を見ることと関係していたのです。
一方、女性は距離感を測るのは男性ほど得意ではありません。その分、自分の周りがよく見えるようにできています。
そんな女性は「視野全体を幸せで埋め尽くす」ことで心地良い空間を作る傾向が進化の中から出てきました。
そのため、女性は身の回りを心地よい空間にすることが夢となることが多いのです。
「アイドルになりたい」という夢を持つのは女性の方が多いのは、アイドルという職業が「心地よい空間で満たされている」という夢の姿が演出されているからですし、「雑貨屋さんをやりたい」「ブティックをやりたい」という女性が多いのも同じです。
自分の好きなものに囲まれて生活することが、女性にとって気持ちの良いことだからです。
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男性と女性とでは傾向にこのような違いがあります。
なかなか探し物を見つけられないのは、彼氏の要領が悪いわけではなく、性質上仕方のないことだったのですね。
原作:織田隼人