3.まともな恋愛ができない弱さ

たとえば、両親が不仲で結婚に幸せなイメージを持てず、独身同士の恋愛を避けるという人もいます。

独身者同士のいわゆる「普通の恋愛」は、いずれ結婚など新しい関係へ発展することが多く、それが怖くて“先のない不倫でいい”となってしまうのですね。

既婚者と肉体関係を持つ不倫には、「相手と別れる」か「相手が離婚して独身になって関係を続ける」という結末しかありません。

30代のある女性は、「嫌になったら別れるのが簡単だから」という理由で不倫を続けていますが、相手が既婚者の場合は引き止められないため「常に自分が選ぶ側」でいられる楽さを手放せずにいます。

ですが、相手を本気で好きになったときに苦しむ現実も、決して忘れてはいけません。

4.「家庭=帰る場所」があるからこそできる

結婚すると、当然ですが肉体関係を結べるのは配偶者のみになります。

お付き合いしていた頃と違い、夫婦として落ち着くと刺激がなくなる、セックスに飽きてくるなど、配偶者を異性として見られなくなる、という人もいるでしょう。

そこで配偶者との関係を見直すのではなく、「ほかの人とドキドキしたい」「新しいつながりがほしい」と外の世界に目を向けてしまうのが、不倫のはじまりです。

「婚外恋愛」という造語がありますが、配偶者以外の異性と恋愛を楽しみたい、肉体関係を持ちたいというずるさは、「自分には帰る場所がある」と思うからこそ生まれます。

配偶者がいる家庭を壊す気はないが、快楽は外で楽しみたい。

その無責任さを受け入れてくれる相手がいれば、不倫は簡単です。

裏を返せば、不倫とは「本気で愛することを前提とした関係では決してない」といえます。

ですが、いいとこ取りがしたいという甘えは、バレてしまえばすべてを失うリスクも同時に抱えます。

そんな日々が本当に充実しているといえるかどうかは、疑問です。

不倫経験のある男女から話を聞いていると、「悪いとわかっていても気持ちが止められない」のが特徴だなと感じます。

不倫には何のメリットもないのが現実です。

安易に踏み込むのではなく、自分のために足を止める勇気を持ちたいですね。