「ガンダムエース」と「ビッグコミックオリジナル」との読者層が必ずしも一致しているとは言いがたい。「ビッグコミックオリジナル」はどちらかと言えば青年誌に分類されるだろう。「ガンダムエース」は幅広い層を対象としているようだが、10代やそれ以下の読者の中には「ビッグコミックオリジナル」を手にしたことのない人もいるだろうし、『ヒゲとボイン』を読んだことのない人もいるはずだ。しかしそれはそれで、いつか「ビッグコミックオリジナル」の『ヒゲとボイン』を読んだ時に、『ああ、これだったのか』と思いを深くすることがあると思う。

またコミックス3巻のあとがきでは、意外なことが明かされている。昨今、世間の目が厳しくなっているが故の自主規制なのか、それともファンの多さでプレミアがついているのか、サンライズ(ガンダムシリーズの制作会社)は、ディズニー並に隅々にまで注意を払っているようだ。 

トニー氏には、いずれ冒険をしてもらいたいと思うのだが、漫画そのものや雑誌「ガンダムエース」にストップがかかってはまずい。見果てぬ夢としておくのが無難だろう。その冒険が何なのかは、こちらもコミックスを読んで欲しい。

ここまで大きくなったガンダム市場。1979年に富野由悠季氏らが企画した時には、ここまでの広まりを想像しただろうか。「機動戦士ガンダム」前後にも『無敵超人ザンボット3』、『無敵鋼人ダイターン3』、『聖戦士ダンバイン』、『重戦機エルガイム』などのロボットアニメがある。またその後の勇者シリーズにもヒットしたものがあった。しかしこれほどにまで大掛かりな産業に発展したものはない。ガンダムシリーズを見て感動した世代が作り手になりつつある。漫画家の中にも機会さえあればガンダム漫画を描いて見たいと思う人はいるはずだ。さてガンダムワールドはどこまで大きくなるのだろうか。そしてこれからはどんなガンダム漫画が生まれてくるだろうか。

最後に『トニーたけざきのガンダム漫画』を読んだ人にはお馴染みの、お台場のガンダムの背中、
特に“ダム”の部分を意識しつつ、今回のレポートを終えたい。
 

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アニメぴあ 特集-ガンダムフロント東京[ https://anime.pia.jp/feature/gundamtokyo-t/index.html ]


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あがた・せい 約10年の証券会社勤務を経て、フリーライターへ転身。金融・投資関連からエンタメ・サブカルチャーと様々に活動している。漫画は少年誌、青年誌を中心に幅広く読む中で、4コマ誌に大きく興味あり。大作や名作のみならず、機会があれば迷作・珍作も紹介していきたい。