「会社の後輩と仲良くなって、週末に食事に行ったり映画を観たり、デートのような時間を過ごしていました。
気がつけば毎週末会うのが当たり前になっていて、金曜日に彼女からLINEがないとそわそわする自分がいて、“あ、好きなんだ”と知った感じです。
でも、本当に外で遊ぶだけで手を繋ぐとかキスをするとか甘い雰囲気にはならなくて、脈なしなんだろうなと思っていました。
“彼女に好きな人ができたらこんな時間も終わるんだろうな”と考えると怖くて、彼女の好みのカフェを探したり小さなプレゼントをあげたり、俺なりに好意を伝えていたつもりです。
ある日、親しくなりたい一心で彼女に『敬語はやめようよ、せっかく会社から離れているんだし』と言ったら『今さらタメ口って恥ずかしいですよ』と返されて。
『定期的に会う関係って、何て言うんですかね……』と続いたときにドキッとしました。
『ごめん、イヤだった?』と聞いたら頭を振りながら
『イヤじゃないです。ただ、会社でも休みの日でもずっと一緒って、なかなかないなと思って』と言うので、つい『俺は会いたいから……』と言いかけてハッとしました。
彼女が俺をまっすぐ見ていて、“ああ今しかない”と思い『俺は好きだから誘ってる』と口にしたら、『良かった』と笑ってくれて、彼女も俺のことが好きだったとわかりました。
『男の人と毎週会うって、好きじゃなかったらできませんよ』と、彼女は約束することで気持ちを伝えてくれていたそうです」(31歳/公務員)
いわゆる「友達以上恋人未満」のようなつながりは、定着すると「いつ変わるか」に不安を覚えます。
きっかけは些細なことでも、関係の変化はいつか必ず訪れます。
そのときに本心を伝える勇気が、ふたりの関係をさらに幸せなつながりへと進める一歩になります。