「会社に“見栄っ張り”で有名な同僚がいます。
今だとブランドものの高いマスクを何軒も店舗を回って買っていたり、スマホも2年くらいですぐ最新のものに替えて自慢したり。
『見栄を張るというか、いいものを使いたくなると止まらなくて』
と、以前笑いながら話していたけど、同期なんかは『金遣いが荒そうで付き合えない』と影で口にします。
でも、俺が100均で適当に買ったマスクをして『マスクなんてどれも同じだし、安物でいいや』と話していたときに、
『ちょっと値は張っても、繰り返し洗って使えるやつのほうが質もいいし長持ちするよ。マスクは消耗品だけど、私は自分を守るものだと思って高いのを買ってる』
と堂々と言っていて、なるほどと思いました。
俺はマスクをマナー重視で考えていて、つければ何でもいいと思っていたけど、“自分を守るもの”って考えたらやっぱり質のいいものがほしいですよね……。
それからネットで調べてちゃんとした会社が作っているものを買ったのですが、確かに紐は痛くないし肌ざわりもいいし、これは“見栄っ張り”じゃないな、と思いました。
マスクとかマナーとか、自分の考え方を振り返る機会をくれた彼女に感謝しています」(29歳/配送)
自分を良く見せるためにやみくもにいいものに手を出す女性は、確かに見栄っ張りと感じるしお付き合いしたい気持ちにはなれません。
でも、見栄を張る部分が単純に見せびらかす目的ではなかったり、実は今の生活で重要なことであったりすると、感じ方ががらっと変わります。
女性の気持ちを聞くことで、自分の考え方にも前向きな変化があるのはいいことですよね。
短所に見えても、いざ中身を知ってみると印象がまったく違うこともあるのですね。























