「ジムで知り合った女性がいるのですが、身内に体の弱い人がいるらしく、健康管理についていろいろな情報を持っていてよく話してくれます。
以前、俺が偏頭痛持ちなことを気にしてくれて、楽になる過ごし方なんかを教えてくれてうれしかったです。
先日、元気がなかったので声をかけてみると、
『この間、疲れが取れないって話すジム友さんにコンビニで買えるサプリメントを紹介したんだけど、影で“おせっかい”って言われて悲しかった』
と打ち明けてくれたのですが、彼女の場合はちょっと押しが強い部分があって、そこが人によって世話を焼きすぎるみたいに感じるんだろうと思います。
『人の意見を押し付けみたいに受け取る人もいるし、気にしちゃダメだよ。俺は君のアドバイスのおかげで楽になったし』
と一生懸命励ましてやっと笑顔になってくれたけど、『おせっかい』と言われたら確かに悲しいですよね……。
そこから何となく“人への情報の伝え方”みたいな話になったのですが、
『一方的に話すのではなくて、相手がどうしたいかとかどんな情報がほしいかとか、そういうのを先に考えるのがいいかも』
と、真面目に話し合えたのがすごく新鮮でした。
思い出せば、俺も相手のためと言いながら意見を押し付けるときもあるし、こういうのって自分ではなかなか気が付かないですよね。
彼女のおかげで俺も人との話し方に気をつけるようになって、ほかの人に“おせっかい”と言われた部分が俺にとっては大きなプラスになりました」(28歳/製造)
悩んでいる人を見ればあれこれとアドバイスを送る女性。
確かに、聞いている側によっては「余計なお世話」と感じるときもあるかもしれませんが、伝え方を変えればもっと楽しいコミュニケーションになるはずです。
それを一緒に話し合えると、親近感が沸くし自分の考え方もアップデートできますよね。
「おせっかい」から生まれたこんな機会は、誰とでも持てるものではありません。