都会の喧騒に疲れたので、ゆっくりと田舎で暮らしてみたいと思うのはよくあることです。

しかし、「まったくしらない土地へ行くのはちょっと気が引ける。しかし沖縄であれば、なんだか楽しそうな気がする。生まれてからずっと都会で暮らしてきた私でも、やっていけるかも?」という感じで、沖縄に実際に移住してみた方々にお話を聞いてみました。

そこには想像していたのとは、まったく異なるメリットとデメリットがあったそうです。それは、どんなことだったのでしょうか?

都会では味わえない沖縄ならではの暮らし

「圧倒的な透明度を持つ海を満喫したい」。多くの旅行者は、そんな思いで沖縄へ旅行します。でも、実際にそこで暮らすということは、そこは旅先ではなく、日常生活を送る場所になってしまうということなのです。

そこでまずは、都会では味わえない、沖縄ならではのメリットを聞いてみました。

まずは、「都会にないものがあるというのもありますが、都会では当たり前だったものがなくなって、ストレスが解消される」ということが、移住者にとって沖縄が居心地がよい理由だとわかりました。例えば、人混みがない、仕事へ行くのに満員電車に乗らなくてよいなど。

那覇などの都心部を除けば、若者が少なく、人手不足なために、仕事が見つかりやすいというところも、移住者にとってはありがたいところです。

そして「転職回数が多くても、とやかく言われずに気分的に楽だった」など、寛容な沖縄県気質に助けられるところは多いようです。

たしかに首都圏と比べれば給料は低いという難点はありますが、「自然の中での遊びはお金もあまり掛からないので、買い物欲がない人にとっては良いところ」という。

また、食の楽しみも多く、都心のようにさまざまな料理がいつでも食べられるわけではないですが、野菜の味が濃く、東京では高価な南国フルーツが気兼ねせずに食べられるなど、地元暮らしならではのお得感があるそうです。

花粉症の方には、スギ花粉などの飛散がなくて暮らしやすいという利点も!

事前の予想とは異なって驚いた沖縄の常識!?

住居に関しては、イメージと結構異なることが多かったそうです。まず、「家賃が結構高い」とのこと。これは「物件自体が少ないので、どうしても需要過多になっている」からだとか。

温かい土地ならではなのかもしれませんが「シャワーだけで、浴槽がない物件が多いことに驚いた」という声も。

「湿度が高いので、カビやサビに悩まされることも多い。また、家のものが故障しても、修理業者がなかなか来てくれないので、催促の電話を何度もしなければならなかった」そうで、これらは旅行ではわからない住民ならではの悩みといえそうですね。

さらに、生活面では「山が少ないため、水不足に陥りやすい」「水道水が硬水なので、肌に合わない人もいるかも?」「輸送費が掛かる関係で、物価が高い。通販で物を買っても、送料が高くなるので、購入しづらい」「都会では普通にあるチェーン店がほとんどない」「県外へ旅行しようと思っても、旅先が限られてしまう」「医療機関が少ない」など、想像さえもしていなかったことがあったようです。