「ヘリコプターペアレント」という言葉をご存知ですか?これは我が子を愛するがあまり、ヘリコプターのように子どもの周りで常に監視し、先回りして世話を焼く親のことで、以前にNHKの人気バラエティ番組でも特集され、話題になりました。

誰しも子どもへの心配をなくすことなど出来ませんが、ヘリコプターペアレントのような過度な干渉は子どもに悪影響を与える恐れも!

そこで、ヘリコプターペアレントにならないためにはどんな心がけをすればいいのかをまとめました。

ヘリコプターペアレントとは?

ヘリコプターペアレントはカナダやアメリカではよく使われる言葉で、社会問題にもなっているそう。ヘリコプターがホバリングするように子どもを常に監視し、失敗しないように常に先回りして世話をしたりする、過保護で過干渉な親のことを指します。

この定義を聞いて、ドキッとする方も少なくないのではないでしょうか。筆者自身も自分がそうなってしまうかもしれないという危機感を覚えました。

子どもにはどんな影響がある?

ヘリコプターペアレントに育てられた子どもには様々な悪影響が現れるといわれています。

たとえば、米ワシントンポスト紙(2013年)によると「ヘリコプターペアレントに育てられた大学生はうつになる割合が高い」と報告されています。

これは幼少時から失敗や困難を経験することなく育ったため、問題の解決能力や周囲に助けを求める力が低く、一度失敗すると立ち直りづらいことが原因と考えられます。

また、親が過保護になることにより、子どもは自立心や決断力、コミニュケーション能力など生きていくために必要なスキルを身につけないまま、厳しい社会の中に放り出されることになってしまうのです。

よかれと思って我が子を助けていたつもりが、子どもにとって大切な成長の機会を奪ってしまっていたということにもなりかねません。これは本当に深刻な問題ですね。