ヘリコプターペアレントにならないためにどうしたらいい?

ヘリコプターペアレントにならないようにするためには、子どもが成功する経験だけでなく、失敗する経験も温かく見守るということではないでしょうか。

もちろん命に関わるような危険な場面では親が保護しなければいけませんが、失敗しそうな時に敢えて口を出さずに、子ども自身で失敗を経験し、そこから学ぶというプロセスこそ、成長に欠かせないものだといえるでしょう。

たとえば子どもがテーブルの端にお茶の入ったコップを置いたとき、「そこにコップを置くとこぼすよ」と注意したり、親がコップが落ちない場所に移動したりすることがよくあります。

しかし、もし子どもがそのままコップを落としてしまったとしたら、そこから「ここにコップを置くと落ちてしまう」ということに気づき、「今度からは真ん中にコップを置こう」「お絵かきをするときは、コップは別の場所に置こう」など様々な学びを得ることができるでしょう。

また、子どもがある程度大きくなれば、喧嘩やトラブルなども可能な限り親が口出しせず、自分たちで解決することでコミュニケーション能力も伸びていくのではないでしょうか。

こうした日々の小さな経験を積み重ねることで、将来子どもが社会に出てもやっていけるようなスキルが身についていくはずです。

いかがでしたか。親としてはかなり忍耐が必要だと思いますが、子どもの成長のためにはグッとこらえて見守っていきたいものです。

筆者自身も「ヘリコプターペアレント予備軍」になっていると気づいたので、子どもとの接し方を見直していきたいと思います。

ライター。音楽系の出版社で6年間勤務した後、かねてからの目標であったアメリカでの短期留学を果たし、現地でフリーペーパー制作のボランティアを行う。帰国後は、実用書を扱う出版社にて女性エッセイや心理本などの編集を担当。その後、ライターとしての活動を始める。北欧のヴィンテージ食器が好き。