カメラ映像機器工業会(CIPA)は11月16日、2012年2月9日~12日の4日間、パシフィコ横浜で開催するカメラと写真映像の総合展示会「CP+2012」の詳細を発表した。神奈川県横浜市が全面バックアップし、開催に合わせて市内随所で国際的な写真イベント「フォト・ヨコハマ2012」を2012年1月から3月まで開催すると発表した。
「CP+」は、「日本カメラショー」時代から数えて50年を越える歴史をもつアジア最大のカメラと映像の総合展示会。横浜に開催地を移して3年目となる。今年2月に開催された「CP+2011」では、ビジネスユーザーや一般客を合わせて約5万人が来場し、45機種の世界初発表製品を発表・展示した。
記者発表会では、林文子横浜市長が「東日本大震災やタイの洪水など、乗り越えなくてはならないことが多いが、経済活動を活発化させ、支えていきたい。いまから準備をして、多くのお客に来場していただけるようバックアップしていきたい」と挨拶した。
CIPAの木村眞琴代表理事会長は、「下岡蓮杖が日本で初めての商業写真館を開業した商業写真発祥の地、横浜でまた開催することができ、とてもうれしい。今回も多くの人に来ていただけるよう、(出展メーカーには)新製品の発表を期待している。横浜市と連携して、楽しめるイベントにしたい」と抱負を語った。
「CP+2012」のテーマは、「ワールドプレミア 伝わる、つながる、写真の力」。現在、86社/802小間の出展が決まっており、最終的には99社/810小間の昨年並みの規模になる見込みだ。
会場では、下岡蓮杖と長崎の営業写真家・上野彦馬に関する専門家のパネルディスカッション、一眼レフカメラの動画機能についてのセミナーを開催。約150年前の写真術や古写真、その時代につくられたカメラの展示コーナーなどを設ける。
前回に引き続き、横浜市が主催する国際的な写真イベント「フォト・ヨコハマ2012」では、写真家集団「マグナム・フォト」の正会員、エリオット・アーウィット氏を招いたトークショー、下岡蓮杖の写真などの展示会、横浜・中華街でのフォトコンテストなど、30以上の写真関連のイベントを開催する。