結果的に仲が良くなる夫婦喧嘩の特徴4つ

続いて寺門さんに、夫婦喧嘩を通して、結果的に夫婦円満になるポイントを4つ教えていただきました。

1: 喧嘩の争点をずらさない

寺門「喧嘩しているうちに感情がヒートアップして、『だいたいあなたは~こういうところがムカつく』『私はこんなに我慢しているのに』などと相手を責め過ぎたり、一度仲直りした以前の喧嘩を持ち出してグチグチ言いがちではありませんか?

喧嘩そのものより、この尾ひれがついた部分で争いが発展するケースが多いです。

特に一度仲直りした事柄を再度持ち出すと、相手はせっかく仲直りして、仲が良かった時間を持てたことを否定された気持ちになり、互いの不信感も大きくなります。『なぜ今、喧嘩しているのか』の争点を忘れず、ずらさないことが大切です」

2: 相手の家族の悪口を言わない

寺門「『その悪いところはお義母さんそっくり!』『親の育て方が悪い!』など、相手の家族の悪口を持ち出して、本人とは関係のない話をするのはNG。

不思議なもので、自分で自分の家族の悪口は言えても、他人から家族の悪口を言われるのは嫌なもの。それは夫婦でも一緒です」

3: 容姿の話を持ち出さない

寺門「『お前がデブだから』『あんたがハゲだから』など、容姿の欠点まで持ち出し、エスカレートする喧嘩はみにくいだけです。

特に中年の場合は、男性も女性も、老いを認めるにはまだ慣れていなく、傷つきやすいものです。言葉に出さなくても、案外、言われると気にしてしまうもの。容姿の話についてはデリケートに扱いましょう」

4: ルールを作る

寺門「エネルギー値の高い人は、喧嘩の原因が家事であれ子育てであれ、何時間でも喧嘩をしてしまうもの。また先ほども述べたように、そもそもの喧嘩の原因よりも、その後の対応や言い方で、争いはエスカレートもします。

エネルギーや時間を無駄にしないためにも、夫婦喧嘩にルールを作るのをおすすめします。

  • 喧嘩は2時間まで
  • 24時以降は一度喧嘩をやめる
  • 『心が折れている』サインを決めておく

例えばこのようなルールです。

『心が折れているサインを決めておく』の『心が折れる』というのは、単なる喧嘩を越えて、立ち直れないほど傷ついている、無理!とギブアップする寸前の状態のことです。

その状態になったときのサインを決めておけば『今日のところは一度終わって欲しい』ということを端的に相手に伝えられます。例えば、広い家なら、特定の部屋へ行く、狭い家なら洋服を着たままバスルームへ行くなどをサインとするのです。

このように、喧嘩中に避難場所へ逃げたくなったことを相手に伝えられるようにしておき、お互いが冷静になる時間を持つということも、長引く夫婦喧嘩には大切だと思います」