ゆとり世代シーン別対処法
1.飲み会に誘ってもOK?
⇒つながりを大切にするため、「みんなが行くのであれば、自分も行く」というスタンス。1ヵ月に一度程度であれば問題なし。
2.プライベートな話題の許容範囲は?
⇒「仲間」と認めた相手には、プライベートを見せることに躊躇しない。ただし、一度聞いて嫌がられた話題には触れないこと。
3.「会社を辞めたい!」と言われたら?
⇒まずは相手の言葉を反復しながら、傾聴し続けること。相手がひと通り話し尽くしたところで、「それで、辞めてどうするの?」と問い掛ける。すると、相手からアドバイスを求めてくるはずだ。
飲み会の席ではプライベートな話題になりやすいもの。
日常会話の中でも、どこまでならゆとり世代のプライベートに踏み込んでOK?
「デリケートになり過ぎる必要はありません。むしろ、プライベートな話題にはプレッシャー世代の方が敏感過ぎるほど。ゆとり世代は『仲間』と認めた相手には、プライベートな面を見せることに戸惑いはありません。SNSでも会社の上司や先輩とつながって、プライベートな日記や写真を見られることにも躊躇しないほど。ただひとつ、気をつけるとしたら、一度聞いて嫌がられた話題には触れないこと。それが彼らの流儀です」
<積極的に「絆」を深めるべし!>
ゆとり世代の心を掴むためにはまず、「仲間」であると認識してもらうことが効果的。
積極的なコミュニケーションで絆を深めるべし!
ゆとり世代のタイプ別育成ポイント
<もっと、ゆとり世代を育てるには…>
「ゆとり世代」と言っても、さまざまなタイプがいるもの。
タイプ別育成ポイントを押さえれば、さらに育つきっかけを与えることができる。
1.「ほどほど」にこなすタイプ
⇒指示した仕事はこなすけれど、失敗したくないために次の一歩が踏み出せないゆとり世代には、失敗体験を通じて「失敗を恐れない自信」を抱かせること。
2.「文句」の多いタイプ
⇒上司・先輩世代のアドバイスにアレルギー反応を示すゆとり世代には、一体感を感じさせる「We」言葉で、「絆力」を刺激するのが効果的だ。
3.「イエスマン」タイプ
⇒仕事の「意味」を考えず、指示に従っているだけのゆとり世代には、「どうしたいのか?」「どうすればいいと思うか?」を問い掛け続けて、「意志(WILL)」を引き出す。
プライベートでもつながりを深めて、ゆとり世代からの信頼を得られるようになったある日のこと。突然、「会社を辞めたい!」なんて相談を受けることがあるかも。そんなときにはどうしたらいいのだろうか?
「いきなり『辞めるな』と説得をはじめても、ゆとり世代の心には響きません。引き止めようとするよりも、まずは彼らの言葉に耳を傾けるべきです」
たとえ、ゆとり世代の言い分や不満が間違っているように思えても、相手の言葉を反復しながら、話を聞き続けることがポイントだ。
「相手がひと通り話し尽くしたところで、『それで、会社を辞めてどうするの?』と問い掛けてみてください。すると、ゆとり世代の方からアドバイスを求めてくるはず。そのときにはじめて、『○○だから、辞めることにメリットはないよ』と、あなたの意見を投げかけるのです」
上司や先輩からのアドバイスにはアレルギーを示すゆとり世代だが、一度心を開いて、仲間だと認識した相手からの意見はよく聞き入れるのが特徴と伊庭さん。さらに、失敗を恐れるゆとり世代だからこそ、デメリットを強調することでより心に響かせることができるのだ。