プロレス大好き人間です、私。この競技に魅せられて約1年半。月2回ほど会場に足を運び、観戦する度に、特別な身体能力を有し、ハードな戦いを繰り広げる選手に憧れ、尊敬の念を抱く……という繰り返しです。

そして、思うんです。プロレスラーは超人だ、と。

自分は根性でどう頑張っても、素質的にも年齢的にもプロレスラーにはなれない。わかってはいます。

ただ、プロレスをもっと知りたい。そんな願望を持って過ごしていると、プロレスラーがプロレス流のトレーニングを教えてくれるクラスがある、との良い情報を得ました!

そこでやってきたのが、GEN SPORTS ACADEMY「プロレス流フィットネスクラス」。プロレス団体「WRESTLE-1(レッスルワン)」に所属する選手たちが、週代わりで指導者を務めます。この日は征矢学(そや まなぶ)さんが担当。

“ライオン”など、プロレスラーもやっている筋トレを実践

プロレス流トレーニングはストレッチから始まります。時間をかけてしっかり体を伸ばし、温めることで、怪我をしないようにするのです。後で動ける体にするためにも丁寧に取り組みます。

続いては、一見、楽しいアクティビティ的なトレーニング。というのも、征矢さんがいきなりトランプを取り出したからです。

トランプを繰るのがあまり得意ではないのか、マットの上にパラパラと落とす征矢さんは天然なのでしょうか・・・。

ワイルドな見た目と試合中のパワフルなファイトスタイルとはかけ離れた、かわいいと言っては失礼かもしれませんが、意外なギャップを見ました。

トレーニング内容は指導を担当するレスラーによって異なるそうですが、征矢さんが担当するこの日は、繰ったトランプを裏向きにし、上から順に一人ずつ引いて、出たマークのメニューを出た数字分こなす、というもの。

例えば、ハートの6が出ると、「ライオンプッシュアップ」を6回行います。

ジョーカーが出たときは、「ワイルドジャンプ」を50回。

征矢さんの入場曲「Get Wild」にちなんだワイルドジャンプは、ジャンプして手を頭上に上げたり、肩の高さに上げたり……を繰り返す動作。普段まったくと言っていいほどしないジャンプは、気持ち良かったです。

ちなみに、トランプトレーニング中は、なぜかハートとダイヤが続出し、「ライオンプッシュアップ」と「ライオンリバース」ばかりを連続して行うことも多々ありました。

ライオンプッシュアップは一言で言うと腕立て伏せです。

両手を床について足はやや広めに開いて腰を上げ、腕で床を押しながら、顔を床すれすれまで持っていき、元に戻す動作。

ライオンリバースは同じ体勢で、顔を上げて状態を反らし、元に戻る動作。足幅が広いのと大きな動きが伴うのとで、一般的な腕立て伏せよりもハードで、鍛えられている感じがします。

それにしても、「ジャンピングスクワット」は自分にとって一番ハードでした。飛びながらスクワットって……それを普段のトレーニングで何百回としているプロレスラーは凄すぎます。