“王道”ジャンプアニメ主題歌から、声優界“新たな歌姫”の名曲!

●KANA-BOON『バトンロード』(『BORUTO -ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』OP)

こちらも、J-ROCKバンドによるアニメ主題歌で、ひたすらに真っ直ぐなサウンドと歌が胸を打った曲。

『BORUTO』の主要キャラクターが躍動するオープニングアニメーションに合わせて、この曲が流れてきた瞬間の何とも言えない感動ときたら……。

アニメ本編の王道感と共に、『少年ジャンプ』原作漫画のアニメ化作品における主題歌が持つ、熱く、胸が踊るような気持ちを強く強く味わった1曲です。

徹底的に個人的な主観による感想で申し訳ないのですが、『幽☆遊☆白書』や『ジャングルの王者ターちゃん』、もしくは、『SLAM DUNK』や『忍空』といった90年代ジャンプ黄金期のアニメ化作品を耳にして、その後の音楽的嗜好を決定付けられた主題歌の数々にも匹敵する興奮を覚えました。2010年代の"ジャンプアニメ"史に残る名曲だと思います。

●ブレンド・A『ぼなぺてぃーと◇S』(『ブレンド・S』OP)※正式表記は◇が白抜きハート

きらら系アニメのオープニング曲に相応しく、とことんアッパーでポップでありながら、その一方で、どこか洗練された雰囲気を感じられるのが、この曲の魅力。

擬音を多用しながらハイスピードで展開される歌詞や、転調を多用したメリハリのある構成など、"萌えソング"の流儀をシッカリと踏襲しつつも、そこに鍵盤楽器の流れるような音色や打ち込みを駆使した装飾を加えることで、スタンダードに留まらないスケール感とゴージャスなムードを形作っています。

作曲を担当したy0c1e(ヨシエ)さんは、アニメ作品の主題歌において、様々な音楽アプローチを見せてくれるコンポーザー。本曲は、その作曲術の奥深さを垣間見せてくれた1曲といえるでしょう。

●東山奈央『イマココ』(『月がきれい』OP)

『月がきれい』のオープニング、エンディング主題歌として両A面シングルでリリースされた東山奈央さんのセカンドシングル『イマココ/月がきれい』。どちらも年間ベスト級の素晴らしい曲でしたが、今回はオープニングで使用された『イマココ』を選ばせていただきました。

兎にも角にも、東山さんの透明感を携えた美しい歌声が持ち味の曲で、その伸びやかな歌声は、アニソンシーンにおける次世代の歌姫の誕生を強く意識させてくれました。

『月がきれい』のストーリーと同様に、どこか青く、そして、どこまでも甘酸っぱいリリックや、キラキラとしてバンドサウンドも秀逸で、東山さんの瑞々しい歌声を更に盛り立てており、その辺りのプロデュースワークの見事さにも目を見張るものがあります。

●toi toy toi『Chant (kotringo edition)』(『アリスと蔵六』ED)

新居昭乃さんの『ユメミル雨』(『ハンドシェイカー』ED)と共に、まるで抽象画のような美しさをアニメの世界で聴かせてくれたのが、『アリスと蔵六』エンディングのこの曲です。

トイピアノを中心とした抽象的な音の世界を巡る歌の冒険は、そのイメージを際限なく膨らませ、耳にする者に何とも言えない余韻を残す。

鼓動を早めるような刺激的なビートやハードなメロディを持つアニソンも素敵ですが、この曲のようにアンビエントかつ独創的な音世界を持つ音楽が飛び出してくるのもアニソンのおもしろさであり、奥深いところだと思います。

toi toy toi関連のアニメ楽曲といえば、『小林さんちのメイドラゴン』の劇伴も本年度の素晴らしい仕事でしたね。

●TrySail『オリジナル。』(『亜人ちゃんは語りたい』OP)

クラムボンのミト氏作曲、岡田麿里さん作詞という、人気コンポーザーと人気脚本家の夢のタッグによって生み出された珠玉の青春アンセム。

TraySailのお三方によるユニゾンを活かした歌声も完璧で、「アーティスト×作曲家×作詞家」という掛け算が、歌声とメロディの魅力を無限に引き立てています。

個人的には、2017年のアニソンを代表する名曲として大推薦したいナンバーです。来年のTrySailの活躍にも大いに期待しましょう!

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