声優になった特撮ヒーロー! 他にもまだまだいらっしゃいます!
この他にも、『ふたりはプリキュア』の放映が開始され現在の放送形態が完成される前にも、松風雅也さん(『電磁戦隊メガレンジャー』のメガブルー役)のような声優に転向した先達がいらっしゃいますし、小山力也さんや中田譲治さんのように、戦隊ヒーローや仮面ライダーシリーズに出演していた俳優さんが現在ではベテラン声優として大活躍されています。
このように、特撮俳優も活躍しているアニメ声優の世界。アニメ側もその流れを汲んでか、中には演出面にそうしたキャスティングの妙を活かした作品も登場しました。
2013年に放映されたSFロボットアニメ『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』は、主役のヒタチ・イズル役に『侍戦隊シンケンジャー』シンケンブルー役の相葉裕樹さん、スルガ・アタル役に『海賊戦隊ゴーカイジャー』ゴーカイシルバー役の池田純矢さんをキャスティング。
そうした配役に合わせて、「主要キャラクターは、それぞれにレッド、ブルー、イエロー、ピンクといったイメージカラーを持つ男女5人」「赤は熱血漢、青はクール……と、各キャラクターのイメージカラーに合わせた性格の設定」「物語中盤での追加戦士の登場」といった戦隊ヒーローのフォーマットやお約束が多数取り入れられた個性溢れるロボットアニメとなっています。
このように実写とアニメーションという違いこそあれ、実は、特撮とアニメは非常に近い距離にあり、そのキャスティングにも様々な接点が存在しているのです。
特撮ヒーロー作品におけるアニメ声優の活躍について
今度は、反対にアニメのお仕事を中心に活躍されている声優さんが特撮ヒーロー番組に出演するケースをご紹介したいと思います。
戦隊ヒーローや仮面ライダーシリーズでは、敵の怪人役やマスコットキャラクター、変身アイテムの音声やナレーションに様々な声優さんが起用されています。
特に、仮面ライダーシリーズでは、『仮面ライダーキバ』の杉田智和さん(キバットバット3世役)や現在放送中の『仮面ライダーゴースト』の悠木碧さん(ユルセン役)のように人気声優がレギュラーキャラクターとして出演する"声優枠"が作品毎の定番に。
各作品において、どの声優さんが出演するのかも、ファンにとっては楽しみの一つであり、関俊彦さんを筆頭に豪華男性声優陣が出演した『仮面ライダー電王』などは、特撮ファンだけでなく、アニメ、声優ファンからの人気も高い一本となっています。