澁谷さんは「昨年、母が亡くなったことがきっかけで、この商品を作りたいと思った」とか。「母は小さい不動産関係の会社をやっていたんですが、病気になって管理関係とか、事務的なこととかいっさい聞けないときがありました。そのときにちょうど『エンディングノート』っていう、余命いくばくもないお父さんのことをビデオ制作会社の子が撮ったというドキュメンタリー映画があって……、”人が遺すものに対して、こういうものがあるんだな”っていうことを強く意識し始めました」

市場に出回っている「エンディング・ノート」は、①財産分与などの金融系ノート②自分の生き様を綴る自分史ノート③介護・お墓などの意思表示ノートと、大きく分けて3種類に分けられるが、澁谷さんが開発した『マイウェイストーリー』はこれらをすべて網羅したものになっている。

特にこだわったのは自分の”歩んできた道、生きた証”を書き記す「自分史」のところ。全150ページ、146項目のうち、半分の70項目が、「自分史」「私の記憶」「Myメッセージ」で構成されている。

「エンディングノート」を遺したい人は、「配偶者」よりも、「息子、娘」が上回っている。
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