やはり多くの人がお金の問題に頭を悩ませているようだ。お金の使い方を見直し、大きなムダから削減していって、余裕のある「爽やかな付き合い」を目指そう。
調査協力:マクロミル(2012.9.4~5/対象者268人/複数回答)

「自分はお金の使い方が下手だと感じている人は、数ヵ月でいいので、次の方法を試してみてください。

まずは給料の3割を貯蓄に回し、そこから家賃などの固定費を除いた“ひと月に使える金額”を決定する。その額を一度に銀行から下ろして、1ヵ月過ごしてみる。そうすると、お金の“減り具合”が実感でき、使うペースをコントロールできるようになります。追加でお金を下ろすようなことがなくなれば、家計簿に頼らなくても、安定した消費生活ができるようになるでしょう」

また山崎さんは、お金の使い方について、「広告に惑わされず、自分に必要なモノを買う」というポイントを挙げる。

「生活習慣病はこんなに危ないから、こんな食材を食べた方がいい」「老後が大変だから、こんな保険に入った方がいい」など、不安を煽るのがマーケティングの常道。確かに耳を傾けるべき部分もあるが、その度に将来への不安と財布の中身を天秤にかけていては、スッキリした気分で日々を過ごすことはできない。

「先行き不透明な経済状況で、将来への不安を抱えている人も少なくないでしょう。しかし、収入の3割を貯蓄するスタイルを身につければ、基本的に将来の生活に困ることはありません。20代から60代まで約40年働き、その後、勤続年数の半分=20年生きると仮定すると、計算上は、老後に現役時代の6割の収入が得られるようなもの。年金もまったく出ないことはないでしょうし、今から老後を過剰に心配する必要はありません」