「大学を卒業して入った会社。
最初は事務作業からはじめ、慣れたら営業の仕事に回ると説明されていました。
その流れに納得して入った会社ですが、驚いたのはそこで出会った同期の女性。
電話対応が初めてで、しどろもどろな受け答えのうえにメモを間違えてとるなど、ミスが多いのは見ていました。
最初は周りも
『初めてだから仕方ないよね』
と言っていましたが、何度もかけてくる取引先の名前を覚えなかったり社員の電話番号を確認なく教えてしまったり、見過ごせない失敗も多くて……。
私は学生時代のアルバイトで電話の対応は少し慣れていたので、
『復唱すれば大丈夫だよ、相手も確認してもらえるほうが安心すると思うし』
と伝えました。
すると、同期の私にアドバイスみたいなことを言われたのが気にさわったのか、
『別に、電話なんてできなくても生きていけるし』
とこちらの顔も見ずに言い捨ててドン引きでしたね。
苦手なことはわかるけれど、できなくて苦しむのは自分だし、生きていけるとかそういう問題でないのでは……」(28歳/営業)
苦手な仕事というのは、誰にでもありますよね。
ですが、助けるつもりで声をかけてくれた人にこんな言葉が返せるのは、人間性の未熟さが伝わります。
できない自分を正当化しても、結局大変な思いをすることは変わりません。
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