「以前付き合っていた女性のことです。
俺の家庭環境は一般的には複雑な方で、隠しているわけではないけど、聞かれない限りはある程度長い期間付き合いが続いたら付き合った人に話す、というスタンスをとっていました。
彼女はすごく家族仲が良くて、実家住まいでよく家族で出かけたり、食事に行ったりしているほど。
少し羨ましいな、という気持ちもありましたが、きっとそんな家庭環境で育ったからこそ天真爛漫なんだろうな、と、自分としては好感を抱いていたんです。
しかし、彼女は自分の家庭環境が当たり前、と感じていたのか、付き合い始めてからもグイグイ俺の家族について質問してきて……。
聞かれれば答えますが、俺がこれ以上はあまり話したくない、という空気を出しても気づいていないのかお構いなし。
しまいには、『〇〇くんの家族はおかしいよ! そんなの家族じゃない!』『私がなんとかしようか?』などという始末。
一般的に俺の家庭環境は変わっているのかもしれませんが、彼女だからって家族の事情を否定したり、踏み入りすぎるのはやめてほしくて……それが原因で別れることになってしまいました」(35歳/営業)
年齢を重ねるほど、人によって家族との距離感や家庭環境が様々だということを痛感しますよね。
いくら付き合っているからといって、自分の家庭環境や家族に対する価値観を基準に恋人の家庭事情に踏み入るのはNGです。
年齢を重ねると、一般的に結婚を視野に入れた付き合いをするようになるので、相手の家庭環境が気になるという気持ちは理解できますが、付き合って日も浅い場合はあまり話したくない、という人も多いはず。
相手の反応を見て、相手の気持ちを考えて行動することが大切なのではないでしょうか。