「これから知っていこう」「知っていけばいいよ」

「うん、これからだよね」

そう答えてしまいたくなる、優しくて甘い言い方ですね。

女性の言う“これから知る”は、お互いの内面のことを指していますが、男性は「もっとエッチしてみよう」という意味で言っています。カラダを知っていく……という直接的な話です。

「大事なことだから、先に相性を確かめたんだ」

「それも大事だよね…」

と、やはり納得してしまいますね。しかしこれは「その後、恋愛に発展するかもよ。わかんないけど」という意味でしょう。

カラダ目的の男にとって、相性を確かめることが先だろうが後だろうが関係ありません。「これじゃまだ相性がわからない」などと言いつつ、ずるずる関係を続けるズルい男もいます。

以上、すべて一理あるように思えますよね。しかし、相手は自分に有利なことを言っているだけ。これこそ口車というものです。

彼がつねづね「関係を軌道修正しないと」と思っていて、伝えるタイミングを失ってしまっていただけ……というなら「どんな関係?」とこちらが聞けば「付き合ってるよ」「恋人だよ」と答えてくれるはずです。

そこでやりがちな間違いは「彼氏を作ろうかな」と言ってしまう、安っぽい駆け引きです。

「彼氏は僕だよ」と言ってほしいのか、それよりも「セフレと認識している物分かりのいい女」なのか。“私は彼氏じゃない人とそうなっていても平気な人です”と言ってるようなものですから、そこは気をつけて。

いかがでしたか?カラダ目的の男は今回ご紹介したような価値観なので、今後も変わりません。

とくに、こんな逃げ道を作っている男は、経験を積んだしたたかな男か、何かに影響されている男。ただのカラダ目的よりタチが悪いです。

カラダから始まる恋はありますが、相手の男性が女性を大切に思うか思わないかはすぐジャッジできます。

女性を大切に思ったら関係性を改めるはず。ああだこうだ逃げ道を作らないかどうか、よく見極めてくださいね。

たえなかすず:歌人。短歌を詠むことが好き。ブラブラとOL時代を送ったあと結婚し、二人の娘の母になった恋愛コラムニスト。他恋愛サイトでも連載中。昭和マニアなのでいつも昔に思いをはせています。恋愛の話と面白いネタに食いつきます。趣味は映画観賞とマラソン。