『amber gris 「bright or blind」MV spot CM』
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――おっしゃるように4年目に突入し、12月5日には3枚目のマキシシングル『bright or blind』が発売されましたが、こちらのシングルの表題曲は、これまでのamber grisの楽曲に比べてキャッチーになっているように感じます。
kaname:初めて聴く方にもamber grisを聴いてもらえるような、「聴きやすく」って言葉はあんまり好きじゃないですけど「入りやすく」っていうのは1番のテーマですね。もちろんamber grisのコアな部分は無くしたくないですし、これからも守り続けていきたいなと思うんですけど。入り口をもっと広げたいというのが単純にあって。もう少しウチの良さというのをわかりやすく提示してもいいんじゃないかなって。
ラミ:と、言いつつ歌詞はね。ちょっと苦しい感じの歌詞だよね。
手鞠:それは僕が書いてる限りはそうなるよ(笑)。
kaname:それはそれでいいんだよ。もちろん色々曲を作るにあたっての思い入れも色々あるんですけど、それを喋っちゃうと歌詞的な部分とぶつかっちゃうんで、表立って言えるようなテーマの話はそのくらいですね。
――2曲目『グリニッジの針の上で』はウェインさん作曲ですね。
wayne:さっきも同期の話が出ましたけど、今は誰もがインダストリアルというか、バンドサウンド+同期というものにすごく慣れてると思うんです。それが当たり前で元から圧縮された音楽を聞き慣れているから、音量や音圧の差を多分もう感じられないと思うんですよね。じゃあ同期が入ってないバンドだからこそできることって何なんだと考えたら、必要最小限の音で聴かせられるってことが大前提だなって。アルペジオとドラム、ドラムと歌……パートをなるべく散らばせるように、このAメロは弾かないで静かなところは静かにしているというか、(同期で)「静かな音」を入れるんじゃなく弾かないっていうことで表現して、サビもフレーズで盛り上げるのではなくって、参加してる人数が増えることで盛り上がるという雰囲気を出したかったんです。
ラミ:リズムもそんなに変わらないんですけど、今wayneくんが言ったみたいに、ここのパートはキックも入ってて、スネアが入ってるパートもあって。でもスネアしか無いけどスネアだけは同じことをしてるっていうとこもあって。そういうところにつながっているのかなと思いました。