――そして2013年2月27日には2枚目のフルアルバム『AROUND CHILDREN』の発売が決定しています。こちらはまだ製作中なのですか?

殊:レコーディングが今丁度半分くらい、折り返しの状態ですね。

kaname:単純に4年目をむかえて、更に遊んでるなっていう感じです。作曲の作業は5人ともすごく苦しかったし、曲を詰めていく作業はどうしても産みの苦しみはあるんですけど、その中でも「ここをこうしてみよう」とか「実はこういう遊びがあるんだよね」みたいな。僕達のことを知ってる人はニヤリとするし、知らなかった人はamber grisのこれまでやってきたことを改めて確認したくなるというか。そんなふうに注目させるような作品ができるんだろうなっていう感じですかね。

――そしてそのアルバムを引っさげての全国ツアー、そしてそのファイナル公演が4月29日(月・祝)に恵比寿リキッドルーム『creative believer』になるんですね。全国ワンマンツアーも、リキッドルームのような1000人規模のキャパのワンマンも初めてですよね。なにか勝算があってのことなんでしょうか。

kaname:まあ大丈夫か大丈夫じゃないかを、どのラインではかるかという話ですよね。どこ行っても(お客さんで)パンパンじゃなかったらヤバいっていうのであれば、やばいです(笑)。

手鞠:我々が全国のライブハウスに来てくれたお客さんを満足させられる状況まで達したからという意味でワンマンに踏み切っていいんじゃないかなっていう5人の意志の現れだと思うんで。

殊:うちのバンドは曲作りやレコーディング期間に入っちゃうと、そこに集中したいのもあってライブも減らすしツアーに出られなくなっちゃうんですよ。特に今年は仙台や福岡でライブをしていないので、会いに行けなかった分をワンマンでという気持ちです。

ラミ:それに会場が広いからこそできることってありますからね。

kaname:ワンマンツアーを経た心境の変化とかもあるだろうし。曲も育っていくだろうし。(手鞠さんに向かって)またいろいろやるんでしょう?

手鞠:いろいろやりますよ? 演出面とかね? たいへんだ~。やべえ~(笑)。

kaname:「やべえ」って言いながらすごい楽しそうですよね。

手鞠:だって楽しいもんねえ(笑)。

kaname:まあもうコレしかねえからな(笑)。

ラミ:勝ち負けの問題じゃないですからね。負けに行くつもりはもちろん無いですけど。