小学校に入った途端、子どもが突然親離れしてどこへでも一人で遊びに行くようになった、というのは小学生ママの口からよく聞く話です。

必ず親の目の届く場所で遊んでいた幼稚園、保育園時代とは異なり、遊ぶ場所も友達も範囲が広がって、ぼんやりとした不安を抱えている親は多いはずです。

中でも親を困らせるのは、親がいない場所で起こってしまった子ども同士のトラブル。ともすれば家庭同士のトラブルに発展しかねないため、親としては慎重に対応したいところですよね。

今回は、親の目がない場所で起こった子ども同士のトラブルの対処法を紹介します。

ママたちに聞いた! ありがちな「子ども同士のトラブル」

ママたちに「これまでにあった子ども同士のトラブルは?」という質問を投げかけて、一番多くあった回答が「モノの貸し借りについて」というものでした。

その内容も多岐に渡り、「勝手に取られた、持ち帰られてしまった」というものから、「返してくれない」「うっかり持ち帰ってきてしまった」など様々です。

ついで多かったのが、「ケガをさせてしまった」というもの。この場合は、明らかにケガの原因やケガをさせた人物が分かっていることもあれば、「誰が原因になったのか? 誰が悪いのか?」を巡って喧嘩になってしまうことも多いようです。

また、意外に多かったのが「自分が持ってきたお菓子を誰が多く食べた問題」というものでした。これは、その場で「〇〇くんばかり食べている」「自分でもお菓子を持ってきて」など、その場で喧嘩に発展することがほとんどだそう。

子ども同士のトラブルにはこう対処しよう!

それでは実際、親の目の届かないところで子ども同士のトラブルが起こった場合はどう対処すれば良いのでしょうか?

今回は、多くのママたちに聞いた結果、多くの人が実践している方法を紹介します。

1: 最初に本人に状況確認を

我が子が友達とトラブルを起こしたとなれば、「喧嘩しないで」と頭ごなしに叱ってしまうそうになりますが、まずがグッと我慢。

まずは本人に状況の説明をしてもらいましょう。

子どもは怒られることを警戒して、「自分は悪くない」「なぜか分からないけど喧嘩になった」など、自分に不利なことを言わないことがあります。

怒るために聞いているのではなく、正確な情報が知りたいから聞いているのだということを伝えると良いですね。

子ども同士のトラブルは親も慌ててしまい、相手の親に謝りや抗議の連絡をしてしまいそうになります。しかし、きちんと当人の口から情報を引き出す前にこれをやってしまうと、後出しの情報がどんどん増えて話が錯綜してしまうことも。

相手の子の親を混乱させないためにも、まずは親自身が落ち着いて対処しましょう。

2: 第三者に状況を聞いてみる

いくら状況確認をする、と言ってもやはり子ども相手。大人の思うように情報が引き出せないこともあります。

もし、その場に第三者がいた場合はその人に聞いてみるのも手です。第三者が子どもであっても、できるだけ多くの話を集めれば、より正確な情報を形成することができます。

大事にするのではなく、「どうしてこうなったの?」と普段の雑談のように聞いてみましょう。

そしてもし男の子同士のトラブルの場合に使えるテクニックが、「その場にいた第三者の女の子に聞く」というもの。

小学校低学年ほどだとまだまだ男の子は子どもっぽく、面白がって話を盛ったり、どちらかに肩入れしたり、そもそも覚えてないと言ったりと、第三者に聞いてもなかなか正確な情報がつかめないことも。

揉め事に肩入れしていない、精神的にもやや大人な女の子の方が冷静に情報を伝えてくれることが多いものです。

これは意外にも逆のパターンでも有効なようで、女の子同士のトラブルは男の子に聞いた方が冷静に答えてくれる、ということもあるようですよ。