「赤ちゃんの栄養のため」「授乳で勝手に痩せるから」と、食欲の赴くままたくさん食べているうちに、気が付いたら産前の体重になかなか戻らないどころか増加傾向……!?
そんな「産後太り」に悩む方も多いですよね。昨年3月以降、自宅にいる時間も増え、運動不足による「コロナ太り」とあわさって、さらに痩せにくくなっているパターンもあるのではないでしょうか。
授乳で体重が戻らなかった人は、家事や子どもの相手だけでは、なかなか本格的には痩せられないもの。かといってしっかりと運動する暇もやる気もない……そんな方におすすめなのは、食事によるダイエットです。
そこで、断食や過度の糖質制限などは一切なく、日々のちょっとした心がけで痩せやすい体を作るコツを、『予約の取れない女性専門トレーナーが教える 筋トレなし、食べてやせる!神やせ7日間ダイエット』(KADOKAWA)の著者で女性専門トレーナーの石本哲郎さんに伺いました!
女性専門トレーナーが教える「痩せる食事」のコツ7選
食事はタンパク質を意識して4回ほどに分けてとる
まずは、食事のとり方について。朝食を抜く、夕食は控えめに……など、さまざまなダイエット法がありますが、石本さんが推奨しているのは「食事の間隔をあまり空けない」ことなのだそう。
さらに、重要になってくるのは肉・魚・卵・乳・大豆製品に多く含まれる「タンパク質」の摂取です。
石本さん「女性のボディメイクにおいては、1日少なくとも60gのタンパク質が必要です。できれば80~100gくらいは欲しいところ。
ただ、人間の体はタンパク質のとりだめができないので、例えば朝に焼き鳥を大量に食べてタンパク質を80gとれたらOKでしょ、というのは間違いです。筋肉に有効的に使われるようにするには、1回の食事におけるタンパク質の摂取は30gが上限なんです。
となると、80gとろうと思ったら食事を4回に分けて、毎回20gのタンパク質をとるくらいが理想的。同じ80gをとるのでも、一度でとるのと4回に分けてとるのでは、効果がまったく変わってきます。
産後は筋力が落ちていると思うので、ボディメイクのためにはある程度筋肉をつけたいところなのですが、筋肉が一番嫌がるのが食事の間隔が空くことなんです。
そこで、自分の感情ではなく筋肉の気持ちになることが重要。例えば朝起きて、『あんまりお腹すいてないなあ』と何も食べず、お昼も忙しくて食べそびれ、結局夕方食べる……となったら、それは自分の都合であって、筋肉の都合ではないんですね。
朝忙しかったり食欲がないときは、とりあえずプロテインを飲んでください。苦手であれば、ヨーグルトでもいいです。最近ではタンパク質が多い『オイコス』というヨーグルトも販売されていますので、こちらもおすすめです。
ただ、4回の食事それぞれしっかりがっつり食べていたらそれは太るので(笑)、1回あたりの食事量はおさえる必要がありますよ」