カレーや丼ものは夜でなければOK!

さらに、子供が好きなメニュー第1位と言っても過言ではないカレー。そして、親が作りやすいメニュー第1位と言っても過言ではない丼もの。いずれも、ごはんを多くとってしまうのでNGメニューな気がしますが、石本さんは食べるタイミングと食べ方が重要だと話します。

石本さん「最近は糖質抜きダイエットもはやっていますが、糖質は食べたら絶対にダメというわけではなくて、食べる量が多すぎたり、食べるタイミングがおかしかったらダメなんです。

フルーツの話でも触れましたが、糖質は『これから動くぜ』というときにとると活動代謝があがりやすくなり、体が元気になるんですよ。元気になることで総合的な運動量も増える。ただ、夜はもうこれから寝るだけなので、活動しないですよね。

なので夜ごはんにカレーや丼ものを作ってしっかりごはんも食べるとなるとアウトですが、朝や昼であれば、これからたくさん動くのでそんなに悪くないです。

それに、カレーを食べている時点で糖質は入ってくるので気にしても仕方ありません。それなら脂質を減らすほうで努力してください。どうしてもカツカレーが食べたいなら脂質の低いヒレカツにするとか、自宅で作るならサラダチキンをのせてカツの代わりにするとか。

レトルトを購入するなら、箱の裏面を見てカロリーが低いか脂質の低いものを選んでください。

例えば『こどものためのレトルトカレー』という商品があるんですが、1個あたりのカロリーが63kcalしかないんですよ。ほかの商品は大体1個200kcalくらいはあるので、違いは歴然ですよね。

子供用なので量が少ないというのもありますが、それでも低いです。しかもおいしいんですよ。子供とも一緒に食べられるし、おすすめです。この商品でなくても、150kcalを切っていたらカロリー低めだと思うので、そういったものを選ぶといいですよ。

ただ、ごはんにカレーをかけるだけでは、よほどお肉を入れない限りはタンパク質が20gを超えないんですよね。先ほどのサラダチキンをのせるというような、タンパク質を意識してとる努力もしてほしいなと思います」

お菓子は食べる時間とカロリーだけ気にして

最後に、やはり気になるのは「ダイエット中のお菓子」について。

食べないのが一番に決まっていますが、甘党であったり、ちょっとした自分へのご褒美に食べるコンビニスイーツを日々の楽しみにしている方は、お菓子を完全に禁止してしまうとストレスがたまってしまう可能性があります。

なんとか、ダイエット中にお菓子を食べる方法はないものでしょうか?

石本さん「間食は、カロリーを300kcal以内にして、その中であれば何を食べてもいいというような、自分の中でのルールを設けることが必要です。

大体、間食であれば200~300kcalくらいがボーダーラインかなと思います。そして、その中でもタンパク質が10gを超えるようにとること。

例えば、豆乳は1パック(200ml)で大体たんぱく質が10gくらいなんですが、これプラス200kcalのお菓子を食べるとか。

最近ではコンビニでプロテインブランドの『SAVAS(ザバス)』さんのドリンクも売られていますよね。1本(200ml)100kcalでタンパク質が15gほどとれますから、これ1本に好きなお菓子200kcal分、という組み合わせもいいと思います」

産後ダイエットのカギは「タンパク質」。筋肉を作りやすい体にしてくれるだけでなく、食欲の抑制効果も実は栄養素の中で一番あるのだとか。タンパク質を適度にとっていくことで、無意識に過食を減らすことができるという効果も。

自分でタンパク質の量を意識したメニューを考えるのが面倒な方は、石本さんの著書にはおすすめの食事内容についても詳しく載っているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

■取材協力:石本哲郎さん

女性専門のパーソナルトレーナー。東京・神奈川にて女性専門パーソナルジム「リメイク」を数店舗、女性専門フィットネスショップ「リーンメイク」を運営し、女性向けサプリメントもプロデュース。のべ1万人以上の女性の体づくりを指導し、成功に導く。女性のダイエットに関わる医学、栄養学、トレーニングメソッドを研究。

著書に『予約のとれない女性専門トレーナーが教える 脚からやせる神トレ』(KADOKAWA)、『マンガでわかる!ゼロからはじめる女子のボディメイク』(学研プラス)、『根性なしでも10kgヤセたい!!』(ワニブックス)など。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。