ゴールデンボンバーは一体どこを目指しているのでしょうか?
これまでの楽曲のなかで、「パロディ」はかなり重要なキーワードになっています。
『イミテイション・ゴールド~金爆の名曲二番搾り~』という、Mr.Childrenやサザンオールスターズなど、90~00年代Jポップを徹底的に模倣するというコンセプトのミニアルバムもリリースしているように、ある特定の世代に懐かしさを感じさせることを意図的にやっています。そこがゴールデンボンバーのヒットの理由のひとつなのはいうまでもありません。
ただその元ネタが今回はひと世代上なのです。これまでの元ネタはだいたい90年代なかばのビーイングだったり、JPOPだったり90年代のヴィジュアル系だったりと、25~30歳くらいの人間が懐かしく思うものであったけれど、今回は「バブル」というテーマ、8cmシングルCDタイプの発売や山田邦子の起用など30~35歳くらいの人が懐かしいと感じるものを網羅しているのです。
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『Dance My Generation』は30代以上にも訴えかける「パロディ」になっているのではないでしょうか。
わたしには、お茶の間の認知度を不動にするための戦略に思えてしかたがないのです。
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そしてもうひとつ、パロディの極みといえる『イミテイション・ゴールド~金爆の名曲二番搾り~』を作った後にうまれたのが『女々しくて』だったと鬼龍院さん自身も語っています。パロディを経て出てきたオリジナル楽曲で、彼らは次のステージに進むことができました。
現在の彼らは『女々しくて』からの脱却をはかっているとインタビューなどで言っています。今回の『Dance My Generation』の次の一手で、誰も予想しなかった新たなステージに進むのかもしれません。