3: Readin’ Writin’ (田原町)

田原町から大通りを一本裏手に入ると、昔ながらの喫茶店や床屋さんが並んでいます。

その並びにあるReadin’ Writin’は、今まで街の本屋さんがなかった田原町に今年の4月にオープンした、大人と子どもの本を扱うお店です。

お店の外はワインレッド、内側はホワイトに塗られた外内観がおしゃれです。

入ってすぐに目を引いたのは、新進気鋭の女性の書き手によるラインナップが並んだ一画でした。

「絵本だけでなく、女性の生き方に関する本も置いておけば、幅が広がるかな、と思って」とは店主の落合さん。

日頃、ママをがんばっていても、一人の女性であることには変わりない、と感じている女性には響くのでは、と思えるセレクションでした。

もともとは材木屋の倉庫をリノベーションした店内はスタイリッシュで、天井が高い1階は開放感があります。エントランスを入って右手にある階段は、中2階へと続いており、奥にある畳のスペースで、靴をぬいで絵本を読んだり、休んでいく小さい子ども連れのお客さんも多いそうです。

いかがでしたか?

今年は、書店のない自治体は全体の2割を超すというニュースがありました。

それでも、数は少なくても、赤ちゃんや子どものための場所はありますし、そういった場所をつくっていこうという動きはあります。

イベントで人との交流がうまれたり、実際に紙の絵本の手触りを子どもと楽しめる本屋さんはあってほしいし、大事にしたいものですね。

もしあなたの街にもそういった本屋さんがあったら、ぜひ訪れてみてください。きっと新しい出会いが待っていると思いますよ。

<取材協力>
ブックハウスカフェ(神保町) 
こどもの本屋てんしん書房(茗荷谷)
Readin' Writin'(田原町)