「男の子と女の子のきょうだいを育てていますが、『誰が一番好きか』はよく聞かれますね。
私と夫はひたすら『みんな一番!』と答えていて、『ズルい!』と言われるときもあるけど絶対に変えません。
ただ、これを聞かれたときは頭を撫でたり抱きしめたり、愛情をしっかり伝えているつもりです。
一番を争うのって、要は親の愛情を独占したいってことだと思うんですよね。
『みんな同じ』と言うだけより、不安にならなくてもいいんだよと知ってほしいと思っています」(女性/37歳/営業)
上記の言葉は実際に『誰が一番好き?』と子どもたちに聞かれたパパ・ママのエピソードですが、「どんなときでも“みんな一番”と“あなたが大好き”を貫く」ことが子どもの気持ちを安心させる大切な姿勢だと感じます。
泣いているときなど、つい『あなたが一番』と言いたくなりますが、それがきょうだいの仲を悪くすると思えば、どんな場面であれ順位をつけるのは危険です。
どうして「一番」にこだわるのか、自分は親に愛されていると実感したいのが子どもの気持ちであって、そこを満たしてあげることを考えたいですね。
子どもの「誰が一番好き?」は愛情を伝えるチャンス
子どもたちには分け隔てなく愛情を注いでいる、と親は思いたいもの。
それでも、子どもからこんな質問をされたら、「不安にさせているのかな」「愛情不足なのかしら」とつい自分を責めてしまう人もいるかもしれません。
愛情が足りないから「一番」にこだわるのではなく、「子どもは常に親の愛情を確認したいもの」と考えれば、これを聞かれたときは思いっきり「愛している」を伝えるチャンスです。
言葉だけでなく、スキンシップも意識して大切に思っている気持ちをしっかりと届けましょう。