小さいお子さんを育てているママが待望の2人目、3人目と下の子どもが生まれた後に、なぜか上の子がかわいくないと感じる時があります。「上の子かわいくない症候群」といい、正式な病名ではないはないものの、子育て中の多くのママに浸透している言葉ですよね。

ここでは、上の子かわいくない症候群の症状を、少しでも軽減する方法を探っていきます。

なぜ「上の子かわいくない症候群」を発症するのか

下の子が生まれる前は上の子に対して「かわいくない」なんて思っていなかったのに、下の子が生まれた途端に、かわいくないと思う気持ちが強くなる―。

きょうだいで同じ血のつながった子どもなのに、子どもに対する感情にここまで落差が出る理由は何でしょうか。

1.上の子が親の注意を聞いてくれないから

まず、下の子はまだ赤ちゃんで言葉を理解できない状態です。親から注意を受けても理解してもらえません。「言ってもわからない」以上、注意することもできません。

それに対して、上の子は注意すればある程度は理解できますし、言うことを聞いてもらえます。それにもかかわらず、赤ちゃん返りなど親を困らせていると、かわいくないと感じるのは無理もありませんね。

 下の子を出産当初、周りの人から「上の子を優先して、今まで以上にかわいがりなさい」というアドバイスを聞いたことがあるかもしれません。

ただ、実際に下の子が生まれてみると、上の子を優先してかわいがれる心境になれないことも。それが上の子かわいくない症候群の初期症状かもしれません。

2.下の子が無条件にかわいいから

上の子かわいくない症候群を発症しているママの場合、下の子はたいてい赤ちゃんです。説明するまでもなく、赤ちゃんは何をしていても可愛いし、時には癒しを与えてくれる存在にもなります。

しかし、上の子は赤ちゃんのようなかわいさは消え始めていて、「赤ちゃん→子ども」への階段を確実に登り始めています。子どもにも赤ちゃんにはないかわいさがあるはずですが、やはり赤ちゃんの可愛さには勝てないのか、子どもよりも赤ちゃんがかわいく見えてしまうのです。

上の子がかわいいと思えない!気づいた時の対処法

上の子かわいくない症候群は、上の子のためにもよくないし、上の子を本当は可愛がってあげたいママもすぐにでも抜け出したいと思っているはずです。

すぐに実施できる簡単な対処法をご紹介します。

1.上の子が小さい時の写真や動画を見る

今は上の子がかわいくなく見えても、かわいいと思えていた時期はありましたよね。上の子がまだ赤ちゃんだった頃の写真や映像を見て、当時を思い返してみてはいかがでしょうか。

その当時の上の子に対する気持ちを思い出すことで、上の子に対するイライラが多少和らぐかもしれません。

上の子と一緒に見れば「こんなに小さい時があったんだね」と会話が生まれ、コミュニケーションも深まります。