めちゃめちゃ刺激を受けました。
例えば、ラッパーさんなら、『フリースタイルダンジョン』というラップバトルの有名な番組にも出演されている、ラッパー界でも有名なすごい方たちが集まっていました。
そのラッパーさんたちにとっては、“芝居をしながらラップをする”という状況は、初めての経験だし、未知なる世界だったはずなのに…。それなのに、『TOKYO TRIBE』のなかでは役者になっていて。
お稽古中、すごいと思ったことがあったんです。
書記長役のDOTAMAさんが、「PARADISE」という曲を歌うんですが、最初は自分の役柄である書記長として歌っていて、途中からラッパーへ変わっていくんです。
役からラッパーに変わるその「瞬間」がすごいんです。
めっちゃかっこいいんですッ!! その「瞬間」をDOTAMAさんは、演出をしていた梅棒の今人さんからは一度も言われていないのに、自ら突然生み出していて。それが本当にすごくて。。
メラ役のSHUNくんは、また違うすごさなんです。ラップの場面ではすごいラッパーで、芝居になると一瞬にして役者になっちゃう。ダンスも、歌も、ラップも、芝居も、殺陣も、本当に何でもできちゃう。だから、
佐江「無敵だねぇー」
SHUN「オレ、無敵やねんッ」
って、言ったりしてました(笑)
ーー皆さん、クリエイターなんですね。
まさにクリエイターです。
のりちゃん役で、シンガーソングライターの當山みれいちゃんもすごいと思いました。私にしてみれば、曲や、歌詞は、最初から出来上がったものがあるのが当たり前だったから。みれいに聞いちゃいました。
「どうやったら、曲って降ってくるの?? 」
って。
あと、Beat Buddy Boi(以下、BBB)のビートボックス(人間が自らの発声で創り出す音楽)もすごくて。『TOKYO TRIBE』では、BBBのToyotakaくんがビートボックスをやっていたんですが、
「どういうビートボックスがいいかな。このウラの音に合うやつ」
とか言いながら、BBBの皆で集まって話してるんです。もう、聞いたこともないカタカナの言葉を使いながら!! 皆で創り込んでいるのを目の当たりにしていると、マジで?? すご過ぎ!! って、驚くばかりで。
「口の中からいっぺんに、いくつ音を出してるの?? 」
っていうくらいすごいんです。実際に、そのビートボックスがあるかないかで、曲の印象も全然違って、ないと音がさみしいんです。
『TOKYO TRIBE』では、さまざまなクリエイターたちが「何かを創り出す瞬間」に何度も触れることができました。
ーーなかなかできない経験ですね。
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