フォトギャラリー【第34回】「ミラチャイ」連載フォトギャラリー(全13枚)

めちゃめちゃ刺激を受けました。

例えば、ラッパーさんなら、『フリースタイルダンジョン』というラップバトルの有名な番組にも出演されている、ラッパー界でも有名なすごい方たちが集まっていました。

そのラッパーさんたちにとっては、“芝居をしながらラップをする”という状況は、初めての経験だし、未知なる世界だったはずなのに…。それなのに、『TOKYO TRIBE』のなかでは役者になっていて。

お稽古中、すごいと思ったことがあったんです。

書記長役のDOTAMAさんが、「PARADISE」という曲を歌うんですが、最初は自分の役柄である書記長として歌っていて、途中からラッパーへ変わっていくんです。

役からラッパーに変わるその「瞬間」がすごいんです。

めっちゃかっこいいんですッ!! その「瞬間」をDOTAMAさんは、演出をしていた梅棒の今人さんからは一度も言われていないのに、自ら突然生み出していて。それが本当にすごくて。。

メラ役のSHUNくんは、また違うすごさなんです。ラップの場面ではすごいラッパーで、芝居になると一瞬にして役者になっちゃう。ダンスも、歌も、ラップも、芝居も、殺陣も、本当に何でもできちゃう。だから、

佐江「無敵だねぇー」
SHUN「オレ、無敵やねんッ」

って、言ったりしてました(笑)

ーー皆さん、クリエイターなんですね。

まさにクリエイターです。

のりちゃん役で、シンガーソングライターの當山みれいちゃんもすごいと思いました。私にしてみれば、曲や、歌詞は、最初から出来上がったものがあるのが当たり前だったから。みれいに聞いちゃいました。

「どうやったら、曲って降ってくるの?? 」

って。

あと、Beat Buddy Boi(以下、BBB)のビートボックス(人間が自らの発声で創り出す音楽)もすごくて。『TOKYO TRIBE』では、BBBのToyotakaくんがビートボックスをやっていたんですが、

「どういうビートボックスがいいかな。このウラの音に合うやつ」

とか言いながら、BBBの皆で集まって話してるんです。もう、聞いたこともないカタカナの言葉を使いながら!! 皆で創り込んでいるのを目の当たりにしていると、マジで?? すご過ぎ!! って、驚くばかりで。

「口の中からいっぺんに、いくつ音を出してるの?? 」

っていうくらいすごいんです。実際に、そのビートボックスがあるかないかで、曲の印象も全然違って、ないと音がさみしいんです。

『TOKYO TRIBE』では、さまざまなクリエイターたちが「何かを創り出す瞬間」に何度も触れることができました。

ーーなかなかできない経験ですね。

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