有形泰輔シェフおすすめのパン/セテュヌ ボンニデー
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  • 生地を何層にも織り込んだ「クイニャマン」/セテュヌ ボンニデー
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  • ピスタチオの風味を味わえる「大人のピスタチオシュー」/セテュヌ ボンニデー
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  • フレンチトースト感覚の「パンペルデュ」/セテュヌ ボンニデー

“パン好きが足を運ぶべき”、銘店パン屋「セテュヌ ボンニデー」

東京・自由が丘にパン好きが足を運ぶべき銘店が誕生した。2021年12月8日にオープンした『セテュヌ ボンニデー』である。

向ヶ丘遊園にある本店は、行列が絶えない店として知られている。千葉県民の筆者も何度か伺ったことがあるが、わざわざ足を運ぶ価値があるパン屋だと断言できる。

買いやすい価格設定にしているところもパン好きが通う理由だと筆者は認識している。

しかも有形泰輔シェフが作るパンは、おいしいだけでなく、国産小麦を使用し、できる限り添加物を使わないところも人気の秘密だ。

セテュヌ ボンニデー店内

「添加物が入ったパンを毎日食べると疲れるんですよ。食べ飽きないパンを提供することで、自由が丘の人達に愛される店になれたらと思っています」

自由が丘店のコンセプトはとくに考えていないそうだ。ただし、新店のパンには、明確な特徴があると有形シェフは語る。それはどういうことか。

「向ヶ丘遊園店よりもオーブンの火力が強いんです。自由が丘店のパンは、表面がぱりっとしていて、中心部がしっとりと焼き上がっています」

向ヶ丘遊園店でも自由が丘店でも同じパンを焼くが、食べ比べをしたら味の違いがはっきりわかるというのだ。

たとえば、ピスタチオを使った『リュスティック ピスターシュ(1188円、ハーフ594円)』というハード系のパンがある。

有形シェフ自身がピスタチオが好きなことから、ピスタチオを生地に練り込むことにした。

もちもちとした食感が魅了的な「リュスティック ピスターシュ」/セテュヌ ボンニデー

「ピスタチオの油脂と動物性の油脂が合うと思い、ラルド(ハーブと一緒に塩蔵した豚の背脂)も生地に練り込んでいます。

2種類の油脂に含まれる旨味と、塩味がおいしいパンに仕上がっています」

皮こそカリッと焼き上がっているが、水分が多く、芯はしっとり。火力が強いオーブンで焼くからこそ餅のような食感が生まれる。ワインとの相性も良さそうだ。