自分をうまく生かせる「キャラ」を見つける
イングランドという国が、一度、自分のイングランドサッカーというパターンが古いと思って、ヨーロッパサッカーに切り替えたことがあるんです。しかし、そのヨーロッパサッカーは、観てても、ちっともおもしろくなかったんです。そのことに国も気付いたらしくって、再び、そのオーソドックスなサッカーにもどして、また、おもしろくなったんです。――『週刊読売』1969年3月31日号より
飲み会の盛り上げ方にもさまざまな方法があり、おちゃらけてピエロを演じるのが上手い人もいれば、気の利いたサプライズを用意して「さすが!」と周囲をうならせる人もいる。内藤さんは、上記の言葉を引きながら、「自分の特性というか、自分のキャラクターを知っておくことは重要である。なぜなら、自分に似合わないことをしても、周囲からの失笑を買うのがオチだからだ」と分析している。
自分自身の性格や容姿、立ち位置などを客観的に考えて、自分の「キャラ」を最大限に生かす方法で、場を盛り上げるのが重要だ。
「ウソ」がつけなければ、人を楽しませることはできない
たけしさんに「おまえ昨日、女に二階から突き落とされたよな」っていきなり振られて、そこで「ウソや!」って言っちゃいけない時代だったんです。「そうやねん」って言いながら、その場で二階から突き落とされた話をかんがえなきゃいけない。――『本人』2009年Vol.11より
飲み会を盛り上げるためには、トークの“鉄板ネタ”を用意したいところ。その点、明石家さんまは北野武に「ウソ」をつく能力を鍛えられたようだ。「ウソをつくのはよくないが、『人を喜ばせるためのウソ』ならば、いくらついてもかまわない」と内藤さん。楽しいウソがポンポン出てくるようになれば、人を魅了する話術が身についたと考えていいという。
重要なのは、人と会うたびに、愉快なウソをつく練習をすること。自分ひとりで体験できる面白いエピソードの数はたかが知れているので、友人のエピソードや本で読んだ話をアレンジして、ネタにしてしまうのもいい。飲み会を盛り上げる面白い人間になるためには、そういう大胆さが必要なようだ。