ぶっ飛んだ言動や考案するメニューの斬新さから 、“歩く放送事故”とも呼ばれている料理愛好家の平野レミさん。

NHK『ごごナマ』他、TV出演も多いレミさんですが、出演後にネットで「平野レミがまた暴走!」などと話題になることもしばしば。

熱烈なファンがいる一方、「なんだか騒々しいオバサン」くらいにしか思っていない人も少なくないのではないでしょうか。

でも実はレミさんって、多数の著書を出している才能あふれる女性であり、2人の男の子を育てた先輩ママでもあるんです。

今回は、数ある“レミ本”のなかでも特にユニークな3冊を紹介します。

得意のダジャレも炸裂!ズボラママでも使いこなせるアバウトなレシピ集

『平野レミのつぶやきごはん ~140字レシピ』

「レミ本を読むのは初めて」という人におすすめしたい一冊がこちら。レミさん自身がツイッターにつぶやいた140文字以内のレシピを本にしたものです。

「たった140文字でどうやってレシピを説明するの!?」と思うかもしれませんが、もともとけっこうアバウトで強引なレミさんの料理には、意外とマッチする表現方法なのです。

たとえばメイン料理の章で紹介されている「ごっくんコロッケ」という料理のレシピ。

せん切りキャベツの上にチンしたポテトをつぶしてのせる。玉ねぎみじんと合いびき肉を炒めて塩、胡椒。これをポテトにのせて、コーンフレークひとつかみギュッとつぶしてパラパラかけるの。ソースかけて、全部まとめてごっくんしたら、口ん中でコロッケよ!

出典(『平野レミのつぶやきごはん ~140字レシピ』より)

この通り、119文字で見事に作り方が説明されています。このお料理自体、呆れるほど斬新で自由ですよね。

ちなみに、このレシピでは分量が一切提示されていませんが、材料の分量や「2人分」などと人数の目安が記載されているレシピもあります。

とはいえ全体的に縛りがゆるいので、読者が適当にアレンジできるのが魅力。

レンジを使った時短メニューが多い上、「丁寧に面取りする」とか「きつね色になるまでじっくり炒める」といった、スボラ主婦が見ないフリをしたくなるようなプロっぽい指示はあまり出てこないので、忙しいときでも安心して参考にできます。

また、登場する料理にはすべてに名前がつけられていて、「梅ぇ〜・ひつまぶし」「あさりにごはん入れチャウダー」「ごはんのお友なす丼」といった具合に、独特のダジャレセンスが炸裂しています。

冷たく冷やした豆腐にオリーブ油と塩をふるだけ(「やっこイタリアン」)といった超簡単な特急レシピもあり、「もう一品増やしたい!」というときにも役立ちそう。