子どもに安心感を与えたい

子どもが学校から帰ってきた時に「おかえり」と言ってあげたい気持ちはどの親も一緒です。

「おかえり」の言葉は子どもに安心感を与えます。学校で嫌なことがありモヤモヤした気持ちで帰ってきたり、嬉しいことがありウキウキした気持ちで帰ってきても、ママが自宅にいればその気持ちをすぐに伝えることができます。

また、ママの方からも、いつもとは違う子どもの様子にもすぐに気づけ対応できますから、ママが自宅にいるメリットは大いにあるようです。

フルタイムで働いていたら、ママが帰ってきた頃には子どもの気持ちや様子も変わってしまい、気づかないまま終わってしまいますよね。

低学年のうちは子どもに安心感を与えてあげることが今後の子どもの成長においては重要だと思うから退職をしましたとママは言います。

自分がカギっ子で寂しい思いをしたから

自分の母親がフルタイムで働き、いつも鍵を持たされ1人で母が帰宅するまでお留守番をしていたというママ。

自分が幼い頃に寂しい想いをしたママは、同じ想いを子どもにはさせたくないという気持ちが強いようです。

母が土日休みだったため、土曜日授業の後帰宅した時は、母が「おかえり」と言ってくれ、凄く嬉しかったという経験をしたママは、それを毎日子どもにしてあげたいと言います。

また、自分が働かなければ生活が成り立たないのならまだしも、そうではないのなら子どもに寂しい想いまでさせて働く理由が見つからないというママもいました。

このように、もったいないと惜しまれながらも正社員というポジションを捨て退職し、子どものために専業主婦になるママ達の本音は、「子どもに安心感を与えたい」という共通する想いがありました。

1年生から3年生くらいの低学年、特に1年生は環境の変化から、さまざまな問題が発生し、精神的にも安定しない時期です。

この時期に親がしっかりとサポートし、子どもにママが傍にいる安心感を与えてあげることができれば、子どもの不安を取り除いてあげることができます。

ママ達の声を聞いて感じたことは、「時短」が本当に必要なのは保育園時代よりも小学校低学年ではないかということ。

ママ達がこれまでのキャリアを捨てずに、なおかつ子どもが小さいうちはしっかりとサポートできる雇用体制が整うことを祈るばかりです。

これからも子どもを支え、頑張り続けるママ達を応援しております。

ライター。不動産会社に10年ほど在籍し、賃貸営業、賃貸事務、売買仲介、売買仲介事務、不動産管理営業、不動産管理事務など幅広く経験。現在も不動産会社で勤務しており、おもに賃貸仲介をメインで活動中。好きな言葉は、「根拠のない自信はおおいに結構。それを裏づける努力をするべし」。二児の母でもある。