現代の子育て世代は「老後」のことをどう考えているのでしょうか。

そんな先のことをどうするかよりも、今の生活を維持させることに精一杯で、今をどうするかしか考えられない人も多いと言います。

しかし、確実に子育て世代に降りかかってくると言われているのが「年金問題」。人生100年時代を乗り切るためには、老後資金のことも今から考え計画していかなければならないのです。

子育て世代はどうしても目先の「居住費」や「教育費」ばかり気にしてしまいがちですが、今の子育て世代は、退職金や年金など何も保証されていないことから、60代以降の人たちよりも、お金に対する知識や勉強が必要になります。

老後のお金にまつわる不安を解消していくためには、今からお金の仕組みや制度などを勉強し、将来お金に困らないような選択をしていくべきなのです。

そこで今回は、そんなお金に対する知識の1つとして、老後資金を捻出するための制度をご紹介したいと思います。

この制度は、居住費とも深く関わるため、今の子育て世代にも大きく関係すると言われていますが、その制度とはどんな制度なのでしょうか。宅建士である筆者がお伝えします。

「持ち家派」必見!自宅を持っていれば老後資金に困らない?

子育て世代は「持ち家」か「賃貸」かで悩む時期でもあります。

持ち家にも賃貸にもそれぞれリスクはあり、どちらが良いかについては、それぞれの家庭環境や資産、そして価値観や考え方にもよりますから、一概にどちらが良いとは言えません。

そうは分かっていても、今回は「持ち家」を選択することが、将来的にメリットとなるかもしれない制度についてお伝えします。

老後資金捻出の1つの選択肢として今注目されているのが、「リバースモーゲージ」です。

リバースモーゲージとは、簡単に言えば住宅ローンの逆発想から生まれたもので、自宅を担保に借り入れたお金を使っていき、亡くなった時に自宅を売却して全額返済するというもの。

まとまった老後資金が用意できなくても、持ち家さえあれば何とかなる可能性がある魅力的な制度であり、積極的に活用していくべきなのですが、社会的認知度が低いのが現状です。

住宅ローンは住みながらローンを支払っていかなければならないため、手元の現金が減る一方ですが、リバースモーゲージは住みながら現金化できる点が大きな魅力なのに、なぜ認知度が低く広がらないのか。

そこにはこの制度が抱えるデメリットが隠されているのかもしれません。

では、このリバースモーゲージのメリットとデメリットは何でしょうか。分かりやすく説明したいと思います。