炭火焼きが香ばしい『老牌周記燒肉飯』の焼肉飯(小35元)

ここ数年、日本各地の空港から高雄への直行便が増便され、台湾第二の都市、 高雄へはますますアクセスがよくなった。

成田はもちろん、関空、福岡などからも直行便が出ているし、LCCなら一段とリーズナブル。台北に渡った後でも、高鉄(台湾新幹線)を使えば2時間弱で高雄に到着。そこからは地下鉄で15分ほどで高雄の中心部に出られる。

高雄にはグルメも見どころもたくさんある。また、台北に比べて宿が安いので、高雄を拠点に台南、嘉義、墾丁などに足を伸ばせば効率よく南台湾の旅が楽しめる。

今回は数ある高雄グルメのなかから、台北ではなかなかお目にかかれないローカルメニューの数々をご紹介しよう。

焼肉飯(サオロウファン)

香ばしい香りにつられて、店の前には常に人だかりが

台湾の魯肉飯はすでに多くの日本人に知られているが、魯肉飯に似た小さな丼物ならほかにもいろいろある。台北が魯肉飯ならば、嘉義は雞肉飯(七面鳥丼)、高雄は焼肉飯だ。

焼肉飯とは、醤油風味でこんがり焼き上げた豚肉のスライスをごはんにのせたもの。台北では珍しいが、高雄ではよく見かける。豚肉はやや厚めのスライスで、醤油味がしみ込んでおり、これを炭火焼きにしている店が多い。

白いご飯に焼肉。シンプルながらも万人に愛される高雄グルメ。焼肉飯専門店の前はいつも炭火焼きのいい香りが漂っており、食欲をそそられる。

 

老牌周記燒肉飯(ラオパイジョウジーサオロウファン)
高雄市三民街152號 TEL:07-2411257
10:30~20:30 無休

 

肉燥飯(ロウザオファン)

『圓環肉燥飯』の肉燥飯(小30元)はしっかりと味がついていて、サイズも大きめで食べごたえがある

高雄には赤ラインとオレンジラインの2本の地下鉄が通っており、これが「美麗島」という駅で交差している。美麗島駅の真上は大きなロータリーになっており、その一角にあるのが肉燥飯とスープの専門店『圓環肉燥飯』だ。

「圓環」とはロータリーのこと。都市計画のときに商圏の要として作られたロータリーのそばには名店があるというのが筆者の持論だが、例にもれずこの店も味は確か。

シンプルな肉燥飯(=魯肉飯だが、同じ魯肉飯でも北部と南部で呼び方が違う)と鶏肉や排骨(骨付き豚肉)のスープ目当てに常連客が足繁く通うため、常に混雑している。

しっかりと味のついた肉燥飯と、あっさりした鶏肉と大根のスープの組み合わせ。オーソドックスな高雄人のランチだ。

 

圓環肉燥飯(ユエンホアンロウザオファン)
高雄市中山一路121號 TEL:07-2859805
10:00~19:00 無休

 

黒輪(おでん)

鍋から突き出た竹串が美しい台湾式おでん。魚の練り物が中心、スープはやや甘め。『舊城傳統美食』

黒輪と書いておでんと読む。日本時代に台湾に持ち込まれた「おでん」に台湾人が漢字で当て字をしたもので、台湾ではやや訛りのある「おれん」という呼び名で親しまれている。

台湾おでんには台湾独自の具がある。魚の練り物が中心で、大根はあるが、日本では定番のはんぺんや玉子はない。代わりに豚の血ともち米を固めたレバーのような風味の豬血糕(ズーシエガオ)がよく食べられている。

高雄は港町だけあって、練り物の原料である魚が新鮮で香りがよいため、おでんは台湾人に定評がある。また、スープは日本のものよりも薄味で、鰹節がきいている。スープはおかわり自由の店が多く、台湾人はおでんのダシをスープとしてごくごく飲む。

 

舊城傳統美食(ジョウチェンチュアントンメイシー)
高雄市店仔頂路3號 TEL:07-5884521
10:00~22:00 木曜休

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