夜、子どもが眠る前に、絵本の読み聞かせをしているご家庭は多いと思います。
子どもは絵本を読んでもらうのが大好き。絵本は世界への扉の役割を果たしてくれますし、それに絵本を読んでいる時は、パパもママも怒らないからです。
本来ならば、親にとってもゆったりした時間になるはずですが、実は読み聞かせが苦手な親もいますよね。
恥ずかしかったり、うまく読もうと気負いすぎたり、また、つい面倒だなと思ってしまう人もいるかもしれません。
でも! 読み聞かせの時間は、子どもが大きくなったら消えていく、かけがえのない時間なのです。アプリ任せにせず、どうせ読むなら、いやいや読むのではなく、親も子どもも思い切り楽しみたいではないですか。
子どもが絶対笑う本って?
就学前の4歳から6歳の子どもは、語彙もかなり増えて、しっかりし始めますから、本のセレクトにも迷うところ。
もし、自分の発する一言一句に、子どもがドッカンドッカン、ウケてくれたら、どうでしょうか。
しかも、ただその絵本を読むだけで。
今回ご紹介する絵本には、「どんな子どもも絶対笑う」というふれこみがついています。
この絵本は少し変わった絵本です。子ども用の本なのに、絵がないのです!
変わっているのは絵がないことだけではありません。
冒頭にこうあります。
「この ほんには えが ありません」
次にこんなことが書いてあります。
「えが ない えほんなんて おもしろくないよね」
このあたりから、子どもたちは、どうやらこの本はふつうの本ではなさそうだぞ、と気づき始め、クスクス笑いがもれてきます。
その期待を裏切らず、お次のページは、
「きっと タイクツで つまらないよね?」
さらに次のページでは、この絵本のきまりが発表されます。
「この本に書かれている言葉を必ず口にしなくてはならない」というのが、そのきまりです。
やれやれ、どんなことを言わされるのだろう? と不安になる気持ちを抑えて、ページをめくってみましょう!