日本中を熱狂させたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が終わるやいなや、選抜高校野球が甲子園で始まり、プロ野球の新シーズンが開幕。野球ファンには息つく暇が無いが、それはうれしい悲鳴だろう。

WBCで最も話題になったのが、準決勝のプエルトリコ戦におけるダブルスチール失敗だ。先を見ずに走ってアウトになった1塁走者の内川聖一が悪いのか、盗塁すると見せかけて止まった2塁走者の井端弘和のせいか。はたまた、「行けたら行っていい」という指示を出した山本浩二監督に責任があるのだろうか。侃々諤々の議論をしても、答えは出ないだろう。そんなことを考えているときに思った。プロ野球における、幸福な上司と部下の関係とはどんなものだろうか?

上司である監督は、どうすれば選手が最も力を発揮できるかと考える。部下である選手は監督の心意気を感じ、組織のために頑張ろうと懸命にプレーする。昨年、指導者として経験のない栗山英樹監督に率いられた日本ハムがリーグ優勝を果たすことができたのは、本当の意味でチーム一丸となって戦っていたからだろう。そこにこそ、理想的な上司と部下の関係もあるのだと思う。

そこで、そんな気持ちでプレーできる選手を選び、オーダーを考えてみた。

監督:栗山英樹

1番 センター 岡田幸文(ロッテ)
2番 ショート 井端弘和(中日)
3番 ライト 長野久義(巨人)
4番 サード 松田宣浩(ソフトバンク)
5番 ファースト 稲葉篤紀(日本ハム)
6番 セカンド 後藤光尊(オリックス)
7番 レフト 大谷翔平(日本ハム)
8番 キャッチャー 大野奨太(日本ハム)
9番 ピッチャー 浅尾拓也(中日)