ちいさなもみのき
お次は、『ちいさなもみのき』。『おやすみなさいおつきさま』などで知られるマーガレット・ワイズ・ブラウン作、絵はバーバラ・クーニーの、何年にもわたるクリスマスのお話を描いた絵本です。
本物のもみの木をみたことのある子どもって少ないと思います。
種が芽吹くには時間がかかります。そして小さな芽が小さなもみの木へ成長するまでにはまた、時間がかかります。この絵本は、小さなもみの木が、素敵なクリスマスツリーになるまでのお話です。
この絵本のもうひとつの柱となっているのは、足の悪い男の子の成長のお話。
男の子の父親は、毎年息子のために、小さなもみの木を森から借りていきます。そして、春になるとまた森に返すのですが、ある年のクリスマス、父親は森に来ませんでした。その代りに森にやってきたのは・・・続きは書かないでおきますね。
ほっこり、あたたかい気持ちになれることでしょう。
また、ところどころ歌の譜面が入っているので、譜面を読めるママは歌ってあげることもできますね。
読み聞かせるなら4歳くらいからがいいでしょう。
クリスマスってなあに
続いて紹介するのは、『クリスマスってなあに』、ミッフィーでおなじみのディック・ブルーナの絵本です。
クリスマスってなあに? と子どもに聞かれたら、ちゃんと答えることができますか?
クリスマスはイエス・キリスト誕生を祝うことから始まったこと。
イエスはうまごやで生まれたこと。
イエスの誕生を世界中のみんなが祝ったこと。
この絵本は、そんなクリスマスの起源をやさしく物語で描いています。
シンプルでやさしい色使いの絵と共に、子どもにもわかりやすく、クリスマスのほんとうの意味について理解することができます。
クリスマスがただのお祭り騒ぎをしたり、ケーキを食べたりする日ではない、ということがわかれば、いいのではないでしょうか。
グリンチ
最後にご紹介するのは、アメリカで絶大な人気を誇るドクタースースの絵本です。
クリスマスが大嫌いな主人公、その名は『グリンチ』。ジム・キャリー主演で映画にもなりましたね。
勢いのある個性的な絵なので、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、子どもはずる賢そうな強烈なグリンチのキャラに、釘づけになることでしょう。
クリスマスが大嫌いなグリンチが、クリスマスを来させないために考えたある作戦とは?
先ほどご紹介した『クリスマスってなあに』とは別の角度から、クリスマスのほんとうの意味を知ることのできる絵本です。
まとめ
クリスマスを彩る5冊の絵本、いかがでしたでしょうか。
季節にあった絵本を読むことは、子どもの心も育ててくれるように思います。今年のクリスマスも、皆さんにとって、忘れられないものになりますように!