『908 FESTIVAL 2021+1』2/19 DAY3 日本武道館より 撮影:田中聖太郎

2012年より恒例となっているKREVA主催の“音楽の祭り”『908 FESTIVAL』。

今年は『908 FESTIVAL 2021+1』と題して有観客&オンラインで行われ、2月17日(木) 東京国際フォーラムホールAにZORN、18日(金)・19日(土) 日本武道館2DAYSにKICK THE CAN CREW、三浦大知をそれぞれ迎えた“ツーマン”フェスで開催された。

ここではそのオフィシャルレポートをお届けする。

フォトギャラリー【全25枚】白熱のライブフォトはこちら!画像ギャラリーを見る
  • 『908 FESTIVAL 2021+1』2/19 DAY3 日本武道館より 撮影:田中聖太郎 
  • 『908 FESTIVAL 2021+1』DAY1 東京国際フォーラム ホールAより 撮影:田中聖太郎
  • 『908 FESTIVAL 2021+1』DAY1 東京国際フォーラム ホールAより 撮影:田中聖太郎
  • 『908 FESTIVAL 2021+1』DAY1 東京国際フォーラム ホールAより 撮影:田中聖太郎
  • 『908 FESTIVAL 2021+1』DAY1 東京国際フォーラム ホールAより 撮影:田中聖太郎

<2/17 DAY1>東京国際フォーラム ホールA

2021年内の開催を一時見送りにし、2022年2月に満を辞して開催される運びとなった『908 FESTIVAL 2021+1』。入念な感染症対策を講じて臨むDAY 1の舞台は、東京国際フォーラムホールAだ。

立ち上るCO2の中に姿を見せたKREVAは、オーディエンスに向けて「本当によく来てくれました、ありがとうー!!」と告げながら久々の開催の喜びを溢れ出させていた。

お馴染みKREBandのメンバーは、バンマス・白根佳尚(Ds)、柿崎洋一郎(Key)、田中義人(G)、大神田智彦(B)、熊井吾郎(MPC / DJ)、SONOMI(Cho / Key)という顔ぶれ。

KREVAは演奏の中に「Finally」を切り出す。そのクライマックスには、サングラスを外してひときわ熱を込めた《やっとあえたな…》のフレーズだ。

『908 FESTIVAL 2021+1』DAY1 東京国際フォーラム ホールAより 撮影:田中聖太郎

続いて、この日のもう一人のメインアクトであるZORNがステージに加わり、バンドアレンジで届けられるのは直近のコラボ曲「クラフト feat. ZORN」。奔放さを増して広がるリリックとフローの交錯が、2人のクリエイティビティの高まりを伝えていた。

ステージはZORNのパフォーマンスへとバトンが手渡され、DJ TATSUKIが繰り出すドープなトラックとともに、まずは地元に根付いたストリートスピリット全開の「REP」から「Keep It Real」へと繋いでいった。

歯に衣着せぬラップを見せつける「Shinkoiwa」や「Have A Good Time」の後には、情緒的な名曲「Walk This Way」の生活感が沁みる。ZORN一流のリリシズムが、触れる者の胸元ど真ん中に放り込まれるのだった。「Don’t Look Back」や「Life Story」は、まるで感情の濁流だ。

あらためて感謝の思いを伝え、KICK THE CAN CREW時代に出会ったKREVAの表現を回想しながら、「やっぱりあの人がキングだな。でも、次はお前だって言ってくれた日から、早く引退してくれないかなとも思っています」と不敵な笑みを浮かべるZORN。

憂いたギターサウンドが鳴り響く「家庭の事情」では、その濃密なリアリティに身震いさせられ、「Stay Gold」や「All My Homies」では、つぶさに描き出された友愛が胸を打つ。まるでラップのオペラを観るかのようにシアトリカルなパフォーマンスだ。

「Lost」や「My Life」「Rewind」へと連なり、深紅の衣装に着替えたKREVAが姿を見せたところで、バンドアレンジの「One Mic feat. KREVA」である。2人と共にオーディエンスが人差し指をかざして、熱気冷めやらぬままフィニッシュするのだった。

『908 FESTIVAL 2021+1』DAY1 東京国際フォーラム ホールAより 撮影:田中聖太郎

続いてはKREVAのターン。情緒豊かなバンドアレンジの「In the House」から「変えられるのは未来だけ」にかけて、最新アルバム『LOOP END / LOOP START』のモードに生身の熱を込めていった。

「楽しいのは保証済みだから。日本のラッパーの1、2がここに来ちゃってるんだもん」と冗談めかす(あながち冗談とも思えないが)MCを挟み、今度は「基準 〜2019 Ver.〜」からの「Paradigm」と、ロックなバンド演奏のアタック感に後押しされて猛烈なラップをまくしたててゆく。

ライブ中に突如MCUから電話がかかってくる、という小芝居では、翌日に控えたKICK THE CAN CREWの練習もせずレトロゲームに夢中なMCUを指して、「余裕だね!」と告げながら「よ ゆ う」へと向かう。

声を上げさせることなく、オーディエンスの掌の動きでコール&レスポンスを求める「人生」の後、「って feat. SONOMI」ではもちろん、磐石のハーモニーを響かせていた。

本来ならば、昨年9月に10周年を迎えていた『908 FES』。しかしここで「All Right」に綴ったリリックを引用しながら、いつかまた大勢のオーディエンスが大合唱できる日が来ると信じている、と熱弁するKREVA。

「All Right」から「C’mon, Let’s go」、さらには「今夜はブギーバック」へと、メドレーでメッセージを繋いでゆく。 「アグレッシ部 〜2019 Ver.〜」や「音色 2019 Ver.」と名曲を連打した後には、「この曲はストレートに、俺のファンに届けるぜ」とメロウなサウンドの「LOOP END / LOOP START」へ。

そして、「今日の俺のパートナー」とあらためてZORNをステージに迎え入れ、この日のフィナーレを飾るナンバーは「タンポポ feat. ZORN」である。ふたつの不屈の魂が、困難な時代を突き破って花を咲かせるのだった。

『908 FESTIVAL 2021+1』DAY1 東京国際フォーラム ホールAより 撮影:田中聖太郎