クックパッドやレシピ本を見て一生懸命作った料理がなんかいまいち。そんな経験はありませんか?
離乳食や幼児食に毎日奮闘しているママには死活問題です。なぜならば、味が気に入らないと子供は残すどころか、投げ捨ててしまうことも……。これでは余計な手間が増えてしまいます。
料理はポイントさえおさえていれば、ズボラでも手抜きでもそこそこ美味しい料理に仕上がります。
そこで今回は、よくありがちな失敗例をもとに、失敗の原因と具体的な対策、ちょっとした「コツ」を調理法別にご紹介します。
これで今日から料理の腕がぐんと上がるかもしれませんよ!
1. 焼きもの
肉がかたくなる
加熱のしすぎ、下ごしらえせずそのまま焼いた、などが考えられます。
厚みのある肉はたたいたり、筋切りをするといったひと手間で加熱による縮みを防ぐことができ、やわらかな食感に仕上がります。
また肉の種類や作る料理によって、下ごしらえとして酒や酢、ジャム、ヨーグルト、塩麴などの調味液につけたり、砂糖と塩、ニンニクと生姜などをもみこんだり、調理の際には片栗粉をまぶしてから焼いたりすると、肉のやわらかさが保てます。
鶏のむね肉・ささみや牛・豚のヒレ・もも肉などの脂肪の少ない肉は特に、加熱しすぎるとかたくなったりパサついたりするので、焼くときには注意しましょう。
両面を焼いて余熱で中まで火を通すようにしたり、両面を焼いて取り出しておき、仕上げの段階で混ぜるなどすると良い具合でいただけます。
汁が出てしまう
火が弱い、肉が冷たい、などが考えられます。
加熱ムラを防ぐため、冷蔵品は冷蔵庫から出し、必ず室温に戻しておきます。また冷凍品もよく解凍してから調理するようにすると「中がレア……というか冷たい」といった事態が防げます。
肉や魚を焼く前には、キッチンペーパーなどで水気をよくとっておくひと手間も重要です。
焼くときにはフライパンを十分に温めてから油を入れ、なじませます。鉄のフライパンであれば煙が出るくらいまで熱すると、材料を入れたときに「ジュッ」と乾いたいい音がします。
肉や魚を焼くときの火加減は「強火」です。火が弱いと中からじわじわ汁が出てきます。焦げ目がつくまで強火で一気に焼くことで表面が固まり、うま味を閉じ込め、汁が出るのを防ぎます。
フライ返しなどで上から身をおさえながら、片面を焼いたら裏返して同じように焼き、それから火を弱め、中まで火を通すようにするとバッチリ!
2. 炒めもの
水っぽくなる
水気の多いまま調理している、炒めすぎた、具が多すぎた、などが考えられます。
急いでいると、野菜を洗う~切る~炒めるという流れにのって作業をしてしまい、水気をきることを怠りがち。
しかし、丁寧に水分をとることが、炒めたときに「シャキッ」となるか「くたっ」となるかの1つの分かれ目になります。
また火が弱かったり炒める時間が長すぎたりすると、材料から水分が出てきて水っぽい仕上がりになりますが、鍋に対しての具の量が多すぎても、炒めるのに時間がかかり、結果水っぽくなります。
チャーハンなども、少ない分量ずつ作ったほうが確実にうまくできます。
材料によって火の通り具合がまちまち
材料の種類が多い、切り方がそろっていない、炒める順番を間違った、などが考えられます。
「なんでも炒めてしまおう」と多種類の材料を使うと、各素材の火の通し方の加減が難しくなります。材料は、かたいものから順に炒めるのが基本ですが、間違えてしまうと食感にバラつきが出ます。
簡単なのは、使う材料を2種類程度に減らす方法。もしくは、材料を細かく細く切ってしまうことです。
そうすると味がよくからみ、全体として調和のとれた味わいになりやすいです。仕上げに水分を加え、水溶き片栗粉を入れてとろみをつけるとまとまりが生まれ、子どもも食べやすくなりますよ!