朝起きてから夜寝るまで、気がつけば子どもに1日中怒っている……。
公共の場だと周りの目もあるし、つい「ダメダメ!」と言ってしまう。褒める子育てをしたいのに……。そんな私はダメなママなの?
叱ることについて悩んでいるママは多いのではないでしょうか。
今回は、長年発達心理学を専門に研究され、人間発達教育科学研究所の所長でもあるお茶の水女子大学の菅原ますみ教授に、発達の観点から見る「子どもの効果的な叱り方」をポイント別にお聞きました。
「叱る」ってどういうこと?
人間社会には無数のルールがあります。刑法・民法といった法的ルール、社会的ルール(道端にゴミを捨てない、信号を守る)から道徳的ルール(仲間外れにしないなど)、慣習的ルール(挨拶をするなど)、家庭のルール(寝る前にお風呂に入る、ゲームは1日30分など)。
子どもはまっさらの状態で生まれてきて、この膨大なルールを数年でたくさん学ばなくてはいけません。
このルールを教える作業が「しつけ」です。
子どもに社会のルールを学ばせ、導いてあげる!それこそが親の大事な役割なのです。
叱る=怒る、ではありません。叱る=しつけと考えていただくと良いです。
どんな場面で子どもを叱っているか考えてみよう!
朝なかなか着替えない、遊び食べをする、片付けない、準備をしない、お風呂に入ろうとしない、夜寝ない、など。
それはだいたい親の思うスピードで子どもが動いていないという場面です。
イライラするママの気持ちもわかりますし、それが必要な場面もあります。
でも必要以上に叱らないためには、ある程度叱る場面を限定することも大切です。
絶対に叱らないといけない場面とは?
ある程度場面を限定することをオススメしましたが、この3つは最低限教えて行かなければなりません。
- ケガにつながるような危険なこと
- 人に対して乱暴する
- 社会のルールを守らなくても平気でいる
ほかにも、これはして欲しくないということがあれば増やしてもいいです。
ただし、あまり増やしすぎない方がいいでしょう。