東京ディズニーシーがグランドオープンしたのは2001年9月。
今から20年以上前のことです。
一足先にディズニーアンバサダーホテルやイクスピアリ、ディズニーリゾートラインなどが完成し、「東京ディズニーリゾート」が誕生した頃。
20年前の東京ディズニーリゾートはどんな感じだったか覚えていますか。
また、その頃のディズニーファンはどのように情報収集をして楽しんでいたのでしょうか。
日記のような内容で恐縮ですが、赤ちゃんが成人式を迎える時間軸、20年を旅してみましょう。
情報源は紙! 東京ディズニーランド単独時代
東京ディズニーランドの開園は1983年、第2テーマパークの構想が発表されたのが開園5周年。(その時は映画のパークとして)
この年の1988年に年間パスポートが限定枚数で発売され、12月にはJR舞浜駅も開業。
首都圏から千葉県浦安市が近いこともあり、それまでに一度は来園したという身近な人もだいぶいたと記憶しています。
何度も訪れるゲストは個人的に情報を持っていて、マニアックなクイズ番組に出演するような方もいらっしゃいましたが、普通の人の事前の情報収集は、雑誌や本、テレビのみ。
ナイトパレード「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード」はマストなものの、スペシャルイベントがあったとしても期間も短く、そこまで気にせずにアトラクションを楽しみ、行った時にあるものを楽しむ雰囲気でした。
ディズニー情報誌「ディズニーファン」創刊
6周年の頃に、大人向けディズニー情報誌「ディズニーファン」が創刊。
イベントやグッズの最新情報を入手できるようになりました。
最新といっても1ヵ月は遅れて知るようなペースでしたけれど。
アメリカのディズニーパークの情報も多く、あこがれたものです。
日本の景気はバブル期を経て、それがはじけてもまだまだ活気があった東京ディズニーランドの10周年では、キャッスルショー「イッツ・マジカル! 」が華やかに公演。
『美女と野獣』『アラジン』などディズニー映画の大ヒットも重なり、ハードリピーターが増えたのもこの頃からでしょうか。
新ナイトパレードの「ディズニー・ファンティリュージョン! 」や、新エリア「トゥーンタウン」のニュースは、一般的にも広く知れ渡り、テレビ番組でよく特集が組まれていました。
ハードリピーターといっても、月に何度も行く人もまだそれほど多くなく、東京ディズニーランド15周年のイベントが始まることを知ったのも、私は「ディズニーファン」からで、ワクワクしていました。
それと同時に一般家庭に普及しつつあったのが、インターネットです。
情報伝達のスピードが桁違いなインターネット
パソコンでインターネットを使っていた方は、1994、95年ごろからもいたようですが、家庭でも広く普及し始めたのは1998~2000年くらい。
それでもまだまだ紙媒体が主流で、個人情報保護の概念もほぼなかったせいで、多くの人が雑誌に住所氏名を公開し、いわゆる「文通」や「サークル」活動をしていました。
そこで、私も顔も知らない方とディズニーに関する情報交換をしていました。
手書きのノートを郵送で送っていたんですよ。小学生みたいですよね! 若い人には信じられないでしょう。
また、サークル主さんに手紙やFAXでレポートを送り、それをまとめた会報誌を作ってもらったり、オフ会と言ってみんなで東京ディズニーランドでパレードを見たりしました。
会報誌は、アトラクションを何時に乗って何を食べたかや、海外パークに行った方の生の声など、雑誌では読むことができないものばかりで楽しかったです。
次第にそのメンバーの中からホームページを作る方が出てきたり、ディズニーに特化した掲示板を開設してくださる方が出てきたりして、いよいよ情報はインターネットで! の時代へと移るのでした。
情報のスピードは、船から飛行機に変わったくらいイメージです。
私たちが生まれた20世紀は終わろうとしていました。