朝、一人でスッキリ起きられない子は、どうすれば気持ちよく起きられるようになるのでしょうか?

一般社団法人こども睡眠カウンセラー協会 代表理事の秋山信子さんに教えていただきました。

朝、起きられない子ども…原因と対策

朝が苦手で、いつも布団の上でぐずぐずしていて起きないという場合、何が原因?

秋山さんは、主に2つのことが考えられると話します。

原因1:コルチゾールがしっかり分泌されていない

秋山信子さん(以下、秋山)「朝、スッキリ起きるために必要なコルチゾールというホルモンがしっかり出ていない可能性があります。

コルチゾールは、夜中から明け方にかけてピークに分泌されます。

コルチゾールは、覚醒ホルモンとも呼ばれ、血圧や体温を上昇させる働きがありますが、低コルチゾール状態だと体温が上がらず、スッキリ起きるための身体のスイッチがオンにならないということが起こってしまいます」

原因2:睡眠の質が悪い

秋山「睡眠時間はしっかり取れているのに、寝起きが悪いという場合は、睡眠の質が関係しているかもしれません。

睡眠中はノンレム睡眠とレム睡眠という状態を繰り返しています。ノンレム睡眠は『深い睡眠』と呼ばれる脳の休息時間、レム睡眠は『浅い睡眠』と呼ばれる身体の休息時間といわれています。

目覚めて3分以内に起き上がれないようであれば、深いノンレム睡眠の時間が十分に足りていないということも考えられます」

そこで秋山さんに、対処法を教えていただきました。